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一番搾りでビールをつくる。
では、二番搾りはどうするの?
1993年 一番搾り
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「一番搾りでビールをつくる」ことを言うからには、必ず気になる二番搾りの使い道。これは、ちゃんと言っておかないといけません。なんでこんなに「麦汁」の話をしたかったかというと、当時一番搾りに似た商品が続々と出てきていたのです。パッケージも白と金を使ったものばかり。名前も「一番搾り」的なシズルのありそうな名前ばかり。で、一番搾りとしましては、おいしそうに思わせるためにつけた名前ではなく、製造工程の中で、もともとあった呼び名だったということを知っておいてほしかった。一番搾り麦汁だけでビールをつくったから、名前は一番搾り。なんもカッコつけてないことを知っておいてほしかった。この広告から20年か・・・。もうそんなこと知ってる人いないんだろうな。わざわざそんなこと知らなくても、飲んでうまけりゃいいのかな。
キリンビールでは、麦汁を搾ったあとの残りを
モルトフィードなどといって、牛の良質な飼料として有効利用しています。
「一番搾り」の場合、二番搾りを行わないので、通常のビールより
モルトフィードにはまだエキス分が残っています。
牛たちも『一番搾りのは、ひと味違うね』と
喜んでいるかどうかはわかりませんが・・・。
最初に搾った麦汁だけでビールをつくる。一番搾りでビールをつくる。
うれしいビール。キリン一番搾り。