空腹について その2

表紙・南雲先生南雲先生の話②

■お腹が鳴る秘密と効能

①ヒトをはじめあらゆる哺乳動物の小腸の入り口には、食べ物を待ち構えているセンサーがある。一日一食(南雲先生ご推薦の方法)を始めていつまでたっても食事が流れてこないと、小腸はあせって「モチリン」という消化ホルモンをだす。このホルモンは胃を収縮させることによって、まだ胃の中に残っているかもしれない食べ物を小腸に送り出そうとする。これを「空腹期収縮」といって、お腹がグーグー鳴る正体。

②体は次に何をするか。食事をさせなければならない。空腹に気づいた胃袋から「グレリン」というホルモンが出る。グレリンの語源は「grow」つまり「成長」。グレリンは空腹によって刺激された胃粘膜から分泌され、脳の視床下部に働いて食欲を出させるのが仕事。同時に、脳の下垂体に働き、成長ホルモンを分泌させる。成長ホルモンは「若返りホルモン」ともいう。お腹が鳴ってもすぐ食べないで、しばし成長ホルモン(若返りホルモン)の活動を見守ろう。

③お腹が鳴っている時は生命力が湧いている。「サーチュイン遺伝子」が活動を始める。動物実験で食事の量を4割減らしたら1.5倍長生きしたという、通称「延命遺伝子」またの名を「長寿遺伝子」という。一日一食で、お腹をグーッと鳴らし、体中の遺伝子をサーチュイン遺伝子がスキャンしてくれて、傷ついた遺伝子を修復してくれる。

(↑その「腹へった〜」という時間は何時間くらいあればいいんだ?朝、野菜サラダとヨーグルトを食べて、昼食は食べないで、夕方になると「腹へった〜」になるんだが、その「腹へった〜」が1時間くらいでいいのだろうか?誰が答えてくれるんだ?)

④空腹でも食べ物が体に入ってこないとどうなるか。お腹に蓄えていた内臓脂肪を分解して栄養に変えようとする。内臓脂肪は冬眠のために蓄えた非常用燃料だから燃えにくい。運動しても優先的に使われるのは筋肉内のグリコーゲンという糖ばかり。スポーツのあとは低血糖になってお腹が空いて食べてしまう。するとインスリンが分泌されて、逆に内臓脂肪を蓄えてしまう。というメタボスパイラルにはまってしまう。

(↑じゃあ、スポーツ後はどうすればいいんだ?  医務室の先生はフットサルなどの運動をした後、喉がからからの状態でビールをグビーッとやるのは好ましくないと言っていた。スポーツドリンクなどで水分を補給したあとにお酒を飲む方がいいと。わかっちゃいるんだけどね。それと、フットサルが終わった後、みんなは唐揚げなどの脂っこいものをよく頼む。最近は練習後の飲み会は、野菜などを意識して食べるようにしている。そしてビールより焼酎、ハイボールのほうに行く)

③につづく


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