椎茸なめてはいけません。

一番搾り椎茸

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椎茸なめてはいけません。

1994年 おいしいとこだけ一番搾り
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この一番搾り一連の、「おいしいものネタ」のコピーは、別に他のビールでも言えるじゃないか、と言う人もいるかもしれません。(「おいしいとこだけ一番搾り」は一番搾り製法のことなので、KIRINにしか言えませんが)椎茸も鰻も中トロ巻もわさびの話も他のビールの広告でも言えるじゃないか!と鼻息の荒い人がいるかもしれない。でもボクはそうは思いません。

他社の製品で言えることだろうと、一番先にそこに気付いて発信すれば、それがその商品の人格になると思うからです。ビールに限らずどんな商品でも、「他社の商品でも言えるじゃないか」という前に、他社と圧倒的に違う製品、ユーザーに価値ある「差」のある製品をつくるべきです。わが社の製品にしか言えないことを言ってくれ、というクライアントほど微差をいいたがる。ユーザーからしたら、それほど重要な「差」ではなかったりする。例えば「世界初!と大きく入れてくれ」とクライアントが言う。お客さんは「世界2位でもいいから、安いほうがうれしい」と思う。広告屋はそこに価値があると思えば、そこを最優先して言いますから任せてください。

ビールの広告は性能を競えばそれでいいとは思いません。飲んでみてどうも違うなと思ったら別の商品にスイッチできる「価格」の商品の場合、ファンをつくっていく、ファンと長い付き合いをすることが大事だとボクは思っています。一番搾りは数あるビール広告の中で「一番うまそうな広告」をめざそうとしました。他社が松茸でくるなら、一番搾りは椎茸でいく。他社がサンマでくるなら、あえてサンマにして、サンマのCMのなかで一番うまそうなサンマを目指す。そういうやり方でした。現在ボクは一番搾りの担当ではありませんが、ひとりの一番搾りファンとして再掲載しています。

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秋の味覚、というとつい高価な例のモノに
気をとられがちですが、
いやはや秋には、おいしいものが
たくさんあるのですね。
例えば秋の生椎茸。
ぷっくり肉厚の生椎茸を
七輪で焙る。レモン汁としょう油をちょっとたらして、
まず笠の部分をいただく。
(そこで冷たいビールをひとくち)
そして、残した石突きに
手で適当に裂け目を入れて、
もう一度さっと焙る。
これがまた、いいんです。
高級なものが高価なものばかりとは
かぎりません。
こんなところにも秋の贅沢がありました。
よく冷えた一番搾りをゴクンとやって
秋の味覚をかみしめます。
最初に搾った麦汁だけでつくった生ビール。
キリン一番搾りです。

おいしいとこだけ一番搾り


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