じゃあ、あのビールは…

00モルツあのビール

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じゃあ、あのビールは
どこのどんな水で
つくっているのだろう。

モルツは、天然水仕込み。
2000年  サントリー
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『ビールって92%は「水」なんだ』ときて、『ビールの原材料の話になんで「水」がなかったんだろう』ときて、ビールと水の関係が気になりだしてきたところで、3発目。『じゃあ、あのビールは、どこのどんな水でつくっているのだろう』というシリーズ。ま、こっちが想定するとおりに広告が届いているとは限りませんが、シリーズ広告を考えるときは、掲出する順番を考えます。もちろん、3回シリーズ全部見てくれていなくても、一発で仕留めるつもりでやらなければいけません。

モルツがなにやら、ビールと「水」のことを言っている→→→モルツは天然水らしい→→→しかも関東は丹沢水系の天然水らしい→→→じゃあ、いつも飲んでるこのビールは・・・? と思ってもらう。そこで、コンビニでいつも買うビールとモルツを買ってもらって飲み較べてもらう。そこまでが広告の役目です。飲み較べてみて「やっぱりいつものでいいや」と思ったり、「別に天然水じゃなくてもわかんねぇや」「やっぱ一番搾りが好き」となったとしても、それは広告の守備範囲ではないと思っています。

「その広告で商品が売れるのか」とよくいいますが、すごくおおざっぱな、雑すぎる言い方だと思います。広告だけで商品は売れません。そんな単純な話じゃない。だからこそ、『広告の役目』を明確にする必要があるのです。広告は、「じゃあ一回飲んでみるか」というキッカケをつくることはできる。広告のできる範囲は「とりあえず一回買ってみる」とこまでなんじゃないか。あとは、というか2回目からは知らん、任せた、という気持ちでつくりました。


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