だってブラジルなんだもの⑬KIRINと日本

2014年6月18日18時

ナタル前夜祭

ギリシア戦の前夜。サポ村ツアー参加者とナタル日本人会のみなさんやちょんまげ隊長ツンさん日の丸ハチマキ大作戦のペコさんらが一同に会して前夜祭が行われた。

ちょんまげ隊長ツンさんは東日本大震災で被災した牡鹿半島の小学生たちをブラジルに連れて行くプロジェクトをやっていた。世界中からの支援に対する感謝をブラジルワールドカップのスタジアムから世界の人たちに感謝の気持ちを伝えるためにブラジルにこどもたちを連れて行くプロジェクト。サポ村もこのプロジェクトに全面的に協力していた。ツンさんはサポ村ツアーのみんなに「協力ありがとうございます」と伝えるために来てくれていた。ペコさんとの再会もうれしかった。ペコさんは「日の丸ハチマキ大作戦」の言い出しっぺのひとりで、サポ村ツアーもこのハチマキ大作戦に協力していた。そのお礼を伝えるためにこの前夜祭に来てくれたのだった。)

このホテルにこんな広いホールがあったのかと思うほどの大きなホール。ステージがあって客席が段差になっていて、一番後ろの席からでもステージが見えるようになっている。300人ほどは入れるホールだった。実はここでサポ村ツアー代表の志賀さんに提案していたことがあった。実現できるかどうかわからないという前提で「ブラジルまで自費で応援にかけつける日本代表サポーターたちを、日本代表を支援するKIRINにも、何か支援していただけないか。飲料提供というカタチでなにか手助けいただけないか、KIRINに交渉してみたいのですが・・・」と。(今年3月、村上アシシさん主催の「ブラジル現地参戦説明会」ではKIRINさんから差入れを提供していただいた実績もあったが、「ブラジルで」となるとハードルは高いだろうと思っていた)

ボクは仕事でKIRINのサッカー日本代表コミュニケーションを手伝わせていただいている(注:2014年現在)。サッカー日本代表を使ったCMのコピーを書いた。(「新しい日本を見せよう」というコピーはしばらく使う予定です)そこでずっと思っていたことがあった。KIRINは本社が原宿にあった、いまから30年以上前から日本サッカー協会を支援してきた。KIRINカップのチケットが余って国立競技場がガラガラだった頃からサッカー日本代表を支援してきた。そのことをKIRINの若い社員も知らない人がいるだろうし、最近サッカー日本代表ファンになった若い人も「人気のチームのスポンサーになって宣伝に使えていいね」くらいに思ってはいないだろうかと気になっていた。KIRINが人気のある有名人を広告に使って販促活動に利用するためにサッカー日本代表を支援するんだったら、そんな人気のなかった時代から支援し続けるわけがない。企業としての社会貢献の必要性と国民が元気になるためにサッカーという国民的スポーツを支援する企業であるべきだ、という思いから日本代表支援を続けてきた。

ボクはKIRINという企業が、日本代表選手の映像をCMに使ったり、商品パッケージに選手たちの顔写真を使う、それだけでいいのか?もっと他にできることはないのか?と常々思っていた。KIRINはサッカー日本代表を支援している。ボクたちサポーターも日本代表を応援している。心から応援しているから、こんなブラジルの地まで貯金をはたいて応援しに来ているんだ。じゃあ、そのサポーターたちを、誰もサポートしてくれないのか? ブラジルまで来て応援しようとしているサポーターたちにKIRINは何かできないか・・・。東京KIRINの担当者の方に提案して、ブラジルKIRINの人に話をつないでもらって、このナタルでのサポーター集会にKIRINの飲料を提供していただけることになった。ちょうどブラジルKIRINでも一番搾りの生産が始まったというし。事前にサポ村の志賀さんとナタル日本人会のエミコさんとブラジルKIRINの方、KIRINの関連会社であるTOZANの方たちと連絡を取合いながら準備を進めていた。

この話を最初に提案した時、KIRINは即「いいですね!やりましょう!」と言ってくれるものだと思っていた。しかし、なかなかGOサインが出ず、正直「なんだよまったく、もう・・・」とガッカリしていた。ところがこの提案は、とてもデリケートな問題をはらんでいたのだった。実は、KIRINはワールドカップスポンサーではないので、ワールドカップをネタに販促活動することはルールとして禁止されている。ルール違反か、そうではないのか、その判断に時間がかかっていたのだった。しかし、これは個人的な知り合いのブラジルに応援に来た日本人たちへの差入れなので、これはルール違反にはならないという決断をしていただき、実現に至ったのだった。(例えば、ワールドカップの試合を見るパブリックビューイング会場でKIRINの飲料を提供したら、これは完全にNGとなる。ワールドカップを販促に利用していると見なされるからだ)

ブラジルの一番搾りブラジルで生産が始まった一番搾りと現地ブラジルKIRINのセルベ〜ジャ

KIRINは日本代表をもっと強くしたいと支援している。ボクたちサポーターも日本代表に強くなってほしいと思っている。じゃあ、KIRINはサポーターたちを、そしてボクたちサポーターもKIRINを、支援し合ったっていいじゃないか、と思うのだった。サントリーの社員もアサヒビールの関係者も、サッカー日本代表を応援するときはKIRINを飲む。競合商品だからとか小さいこと言ってんじゃなくて、日本を応援する。そういう日本人の心意気があるといいなぁと思うのだ。

牡鹿日の丸BRAKIRIN日の丸TOZAN日の丸KIRINフラッグ

サポ村村長志賀さんの発案で日の丸にありがとうの寄せ書きをした。当日JFAの方やKIRINさんもナタルのホテルVila do Marに駆けつけてくださる予定だったが、夜の急な大雨の影響による飛行機の遅延と空港でのロストバゲージなどがあり、会場ではお会いできなかった。みんながうれしそうにKIRINを飲んでいる様子を見ていただきたかったのだが。
しかし、ナタルでみんなで、KIRIN一番搾りが飲めるとは思わなかった。だってここは日本の裏側、ブラジルなんだもの。(つづく)

KIRINプラクティス ちなみにこのKIRINロゴの入った日本代表公式プラクティスシャツ。KIRINを担当しているから、「どうせもらったんだろう」とお思いかも知れませんね。違います、自腹です。KAMOだと定価だったんですが、御徒町の行きつけのスポーツジュエンで20%オフだったかな。上下セットで買いました。ボクは日本代表を応援している。だから、日本代表を応援している企業も応援する。KIRINやadidasを買うことは、ボクの中ではそういうことです。(ウェア全部をadidasで揃える気はありませんが)


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