自覚・責任・シュレッダー

シュレッダー シュレッダーだけの写真ではなんとも味気ないので、花を添えてみました。アップルのシュレッダー、ではありません。

シュレッダーを買うとは思ってもいませんでした。フリーエージェントとなって、まだ事務所は構えず、自宅と外のあちこちで仕事を始めたものの、紙の資料は増えていきます。不要なものは処分していかなきゃいけないけれど、一般の家庭ゴミで出すわけにはいきません。先日、家の近所で某広告代理店の手提げ袋にいろんなものを詰めて、ゴミ置場に出されているのを見かけました。ま、そこの社員ではなく、手提げ袋をもらったクライアントなのかもしれません。でも、こういう黒子の仕事をしている以上、ゴミも黒子であるべきかなと思います。

安いシュレッダーなので想像以上の大きな音がします。紙も数枚ずつしか入りません。ホッチキスの針も外します。オーバーヒートするので、2分以上続けての使用もできません。でも、ひとつひとつの仕事を丁寧にこなしていくように、廃棄する書類も丁寧に裁断していきます。こんな家庭用のシュレッダーですが、購入したことでフリーエージェントとしての自覚と責任を噛みしめております。(予告:今週もう一台、新兵器を導入する予定です。また自慢します)

プロとしての準備

長野パルセイロ

あるスポーツニュース番組の特集を見た。元日本代表のサッカー解説者、都並敏史氏が、J3・AC長野パルセイロに所属する息子のもとを訪れた様子だった。都並優太選手は24歳。U16日本代表に選ばれた経験を持つものの、今シーズンは監督が変わり、出番なし。引退平均年齢25歳と言われるサッカー選手、崖っぷちだ。レギュラーポジションを取るための練習や、監督へのアピール、体調管理、メンタルの管理など、全て自己責任でやらなければいけない。チームからいつ解雇されるかわからない不安。今シーズンは良くても来年はわからないスポーツ選手の厳しい現実。親が元日本代表だからといってレギュラーポジションが保証されるような甘い世界ではない。親の七光りだけでコネ入社が許される一般企業とはわけが違う。

フリーエージェント・コピーライターを生業とする自分の姿と重なって見えた。年齢も環境も違うけど、「今シーズンは良くても来年はわからない」という点はサッカー選手と同じだ。身が引き締まる思いがした。

インテルミラノで出番を失っていた長友佑都選手は、監督にアピールするべく常に120%で練習にのぞみ、徹底した食事管理と体幹トレーニングで90分闘える身体を作っている。Jリーグ最年長で挑み続ける三浦知良選手は、毎年シーズン前にハードな自主トレ合宿で身体を作っている。選手としての心と身体の準備。プロフェッショナルとして見習うべき点がたくさんある。甘えてんじゃねぇぞ、中村禎。

ようこそ、反面先生!

IMG_2849写真はイメージです。青空の写真を載せたかったから。ここは行きつけの寺、秋篠寺。静寂の場所、心穏やかになる場所です。

腹が立った時って、どうしています? 嫌な思いをさせられた時、一刻でも早く忘れたいのに、頭にきているものだから、余計に頭から離れない。そんなときボクは、親分(仲畑さん)のコピーを思い出すようにしています。『世の中、バカが多くて疲れません?』(エーザイ・チョコラBB)桃井かおりさんのナレーションの声を思い出すのです。これ、意外といい。みなさんもぜひお試しください。そして最近、新しい手を発見しました。名付けて「ようこそ、反面先生!作戦」です。

駅で、電車の中で、公共の場所で、レストランで、会社で。いろんな場所でいろんな人と出くわします。傘の先を後ろに振りながら歩く反面先生、そのまま振りながら駅の階段を駆け上がっていく反面先生、電車の中で足を組んで靴が人に当たりそうな反面先生、お店で偉そうな口調で説教している反面先生、ただただ不機嫌そうな顔をした年配の反面先生、並んでいる列に割り込んでくる外国反面先生、客商売なのに客に非常識な態度をとる店員反面先生・・・。

昔、東横線に乗っていて、渋谷駅(当時は渋谷が終点でした)に着いたとき、飲み終えた缶コーヒーの空き缶を床に置いたまま降りようとしていた高校生らしき若モンに「忘れモンだよ」と言ったことがあります。あのときは、言おうか言うまいか迷って、脈拍もバクバクしてきてとても疲れました。最近なら逆ギレされて刺されたりすることもあるかもしれません。今度そういう場面に遭遇したらどうしましょう。怖い顔じゃなくて、ニコニコしながら「忘れモンだよ」って言おうかな・・・。

世の中にはいろんな人がいます。「なんだコイツ?!」と思う人に出くわします。でも、その都度ムカつくのではなく、「あは、反面先生だw! 可哀想にw」と思うことにしました。大事なのは「あは」と「w」です。心の中で笑うことで「余裕」を生み出します。毎回ムカついていると、疲れるのです。「あは、反面先生だw! 可哀想にw」と思うことで、「怒る」という無駄なエネルギーを使わなくて済むようになりました。そして「ボクはあんな反面先生みたいなことはしないように気をつけよう。いいこと教わった。ラッキーw」とつぶやいて、そのことは記憶から消します。

もちろん、自分や身内に直接的な被害を受けた場合は、当然直接言います。その場合も、できる限りゆっくり、冷静に、声を荒げずに、「それは違うだろ?」と伝えます。理想は、竹中直人さんの昔のギャグ『笑いながら怒る人』なんですけどね。

スリランカ初期仏教長老、アルボムッレ・スマナサーラさんの本、「怒らないこと」のメモを読み返して、この方法を開発しました。

怒らないこと vol.1
怒らないこと vol.2