第20話 諦めるところ、譲れないところ

洗面所参考建てると決めた後、もう一度モデルハウスを回ります。最初とは違うアングルで見ることができました。「じぶんごと」として見ると、また違ったものが見えてきます。こんな洗面室は参考になりそう。パチリ。

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.20

家の設計は楽しいものだと思っていました。イヤ、確かに楽しかったのですが、正しく言うと、楽しいことばかりじゃなかった、ですかね。住宅メーカーの広告は夢を煽るようなものが多いですが、現実は「何を諦めるか」「これだけは譲れない」のせめぎ合いでした。予算もたっぷり、土地もたっぷり、ならばそれはそれは楽しい時間となるでしょう。しかし、建ぺい率やら容積率、北側斜線規制やら建築基準法やらいろいろ制約があるのです。ま、一番の制約は「予算」なんですけどね。「制約の中でベストなものをつくる」という点で、家づくりは広告をつくることと似ています。

設計初期段階でやったこと①
いきなり「何を諦めるか」と言われると、シュンとしちゃいますが、まず最初にやったことは「希望をすべて書き出す」ことでした。「あれもしたい」「これもしたい」を小さなことから大きなことまですべて書き出す。そして、優先順位を考えていきました。ホントに小さなことも漏らさず考えてみるのです。

「リビングは広いほうがいいね」「キッチンも広いほうがいいわ」「お風呂も広くなくちゃね」「玄関は広いほうがいいぞ」「トイレも広いほうがいいわ」「収納も・・・」と書き出して行くと、5階建てでも建てるんかい!となってしまう。希望を書き出すことで、できることできないことを確かめる。譲れない点、百歩譲れる点を整理していきます。

設計初期段階でやったこと②
休みの日はまたモデルハウスに行きました。お弁当をつくって郊外の住宅公園にも行きました。三井ホーム以外の家も、また見に行きました。その目的は自分の家の設計の参考になるような間取り、工夫、インテリアなどを見つけるためです。モデルハウスの家は大きくて豪華な家が多いのですが、間取りのアイデアは盗めます。二度目のモデルハウス巡りは設計図を頭に入れて見るので、最初に見た時とは違う発見がありました。ここに窓があると明るくていいとか。こんなところに飾り棚があるのもいいなとか。階段のおどり場はフラットなほうがゆったりしてるなとか。お風呂はこんな明るい感じがいいなとか。キッチンの床が大理石だと落とした食器はすべて割れるだろうなとか。外壁の色、質感。室内の壁の色。床材の色、その質感。照明器具、ドア、窓のカタチ。毎回大量の写真を撮って帰ってきました。そしてその写真を見ながら深夜残業。次の打合せまでに希望をまとめなきゃです。

ダルメシアン三井ホームのモデルハウスで出会ったダルメシアンのぬいぐるみ。欲しい!

第21話 三級建築士への道

第19話 深夜残業の日々

家ノートスケジュール1なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.19

契約が決まった。さあ、これからが怒濤の深夜残業の日々の始まりです。もう忘れかけていましたが、「家ノート」のスケジュール表を見返してみて思い出しました。あのキツかった日々のことを・・・。

3月末に正式契約
(頭金などを振り込みました)
■4月全般:基本設計合意
(同時に見積りと相談しながら進めます)
■5月中旬:ほぼ最終の図面アップ
(つまり1ヶ月ちょっとで最終図面の確認までいくということ)
■6月中旬まで:見積り金額確認
(金額確定。もう一度緊張する「印鑑の儀式」がある)
■6月下旬:地鎮祭
(神主さんによるお祓い。工事の無事を祈願。これから工事が始まる日)
■7月:工事開始
(照明の位置、コンセントの位置など最終確認。詰めることはまだたくさん)
■8月上旬:上棟式
(骨組みが出来上がり屋根がかかった状態で細部・内装の最終確認)
■9月中旬:足場ばらし
(これ以降はもう大掛かりなことはできません)
■9月下旬:竣工・引き渡し
(そして引越です)

毎週土日は三井ホームの人と会うか、モデルハウスに行って細部を確認したりする。平日の夜は夫婦で次の打合せに備えて、資料を揃えたり、確認事項をまとめたり、心配事項を書き出したり。毎晩深夜残業をしているような日々でした。正直、会社の仕事どころではありません。よく住宅メーカーは「夢をカタチに」みたいな歯の浮くようなことを言いますが、あんなの全然リアリティのないことです。「ふざけたこと言ってんじゃねーよ」です。現実は建築規制でできないこととの闘い、予算的に削らないといけないこととの闘い、時間との闘いでした。ま、それも、「後悔したくない家づくり」のためです。よく「家は3回建てないと満足いく家なんかできない」と言いますが、そんなアホな、です。3回も建てられませんよ。ふつう1回です。だからできるだけ「後悔」を最小限にしたい。そのための毎晩深夜残業です。なんだか脅かしているようですが、ホントのことなんです。だけど!ボクたちの家は、初めての家ですが、後悔しているところはほっとんどありません。いろいろ用心深くシミュレーションしたり、確認したりして進めてきたので、「こうしておけばよかった」という箇所は、ないんじゃないかな。それくらい用意周到に「仕事」を進めて来たのです。次回からは、それを順を追ってお話しします。

第20話 諦めるところ、譲れないところ

第18話 覚悟の印鑑

三井ホーム契約書類

 

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.18

2009年3月28日土曜日。ついに三井ホームと正式な契約を交わしました。初めて三井ホームと接触したのが2月14日の土地さがしセミナー、住宅ローンセミナーだったから、1ヶ月と10日くらいでの決断。これが早すぎるのかどうなのかはわかりません。ただこの40日間は毎日このことばかり考える日々でした。いま思うのは、ウチにとってはベストな決断だったと思っています。ウチのように土地から探さなければいけない場合、気に入った住宅メーカーがあれば、そこが持っている土地情報を活用した方がベターだと思いました。契約も一本化できるし、土地のローンも住宅が完成してから支払いをスタートできるというメリットもあった。土地の値引きもしてくれたし。なにより「土地を買う」という得体の知れない商品の買いもの、当たり外れがある買いものへの安心感、これが一番大きかったと思います。

新宿三井ビルのちょっと上質な部屋での契約は、さすがに緊張しました。そりゃそうですね。人生で一番高い買いものをするのですから。印鑑を何カ所にも押しながら、ドキドキしながらどこか安心感もありました。それは「三井ホーム」という大きな名前からくる安心感かもしれません。三井ホームの担当の人の誠実そうな表情からくる安心感かもしれません。これが、どこかの街の不動産屋と土地を契約し、工務店と建築家とも契約を交わすと考えると、めんどくささと不安が残ったでしょう。土地探しにくたびれ果てたボクたちには、三井ホームとの契約がいい結論だったと思います。

契約完了。ひと仕事終わった疲労感でした。印鑑を押したからこれで終わりではなく、これからが本番だという覚悟はしていました。言いなりにはならないぞ、という覚悟です。でもこの時はまだ、これからほんとうの闘いが始まることを、知る由もありませんでした。

(上の写真は、契約書類一式をいれておくケースです。大事なものだからまとめてここに入れておいてください、といただきました)

第19話 深夜残業の日々

4月の目次

毎月末日は『目次の日』となっとります。

4月1日 (月) 地下鉄丸ノ内線 ■ふと思ったこと
4月2日 (火) 思いつきで終わらせないこと ■メモした言葉
4月3日 (水) 相手の体を揺らす ■メモした言葉
4月4日 (木) 短いニュース ■こんなコピーを書きました
4月5日 (金) 27才への年賀状 ■メモした言葉
4月6日 (土) 背番号10代目 ■中村組OB会

4月7日 (日) ■
4月8日 (月) 大人になるにもお金が… ■こんなコピーを書きました
4月9日 (火) 非情の東西線 ■どうでもいい話
4月10日 (水) クロネコさんの言葉① ■メモした言葉
4月11日 (木) 静かなニュース ■ こんなコピーを書きました
4月12日 (金) クロネコさんの言葉② ■メモした言葉
4月13日 (土) 第15話 街中モデルハウス■なぜ私は三井ホームで

4月14日 (日) シキミ? ■どうでもいい話
4月15日 (月) 45才の父 ■ふと思ったこと
4月16日 (火) 声の記憶 ■ふと思ったこと
4月17日 (水) 英会話ノート ■外国語のお勉強
4月18日 (木) 結婚祝いは出さない、という人が….■こんなコピーを書きました
4月19日 (金) ゴールはケチャップ ■サッカーな話
4月20日 (土) 第16話 荻窪の土地 ■なぜ私は三井ホームで

4月21日 (日) 英会話ノート② ■外国語のお勉強
4月22日 (月) …損ですよ。 ■こんなコピーを書きました
4月23日 (火) コピーライターという職業 ■ふと思ったこと
4月24日 (水) 空想会議室 ■メモした言葉
4月25日 (木) 育ての親の気持ちです ■中村組OB会
4月26日 (金) 梅本さんと秋山さん ■ふと思ったこと
4月27日 (土) 第17話 住友林業の家 ■なぜ私は三井ホームで

4月28日 (日) 英会話ノート③ know ■外国語のお勉強
4月29日 (月) お金で買えないもの… ■こんなコピーを書きました
4月30日 (火) 4月の目次 ■目次

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第17話 住友林業の家

住林のテラス

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.17

(この写真は幕張メッセで行われた住友林業の住宅フェアの家のテラス。こういうのいいなぁと撮ったものです。結局こんなスペースは取れませんでしたけどね)

世田谷の住宅街に建っている、その住友林業の街中モデルハウスは素敵でした。予算が合えば即購入してもいいくらい。ま、私たちには、予算も広さも2倍くらいの家でしたけどね。吹き抜けのリビング、隠れ家のような小さな和室、陽当たりのいい大きな窓。デジカメであちこち撮りました。その写真だけ見ると、文句のない家でした。

しかし、妻は「やっぱりアレはない」と言うのです。見に行ったのは3月中旬の午前中。ダウンのコートを着た、まだ寒い時期でした。妻は「家の中が寒くてダウンのコート脱げなかった」と言いました。滞在時間はせいぜい2、30分だったでしょうか。リビングのエアコンをつけてもらっていたのですが、天井の高いリビングはなかなか暖まらない。家のあちこちを見て回っても結局ダウンのコート着たままでした。

そうなんです。全館空調の三井ホームではそういうことはなかった。全館空調は常に室温をほぼ一定に保っているので、外から帰って来ても玄関も廊下も階段も家の中のあらゆる場所が一定温度に保たれています。エアコンで各部屋を暖める方式は、むしろロスが多いと思いました。

例えば、冬。室温を24℃くらいに設定しておけば、寒い季節、留守にしていても室温はそれほど下がらない。部屋ごとのエアコンだと、外出のときOFFにする。すると室温はどんどん下がる。家に帰るとその下がってしまった室温をまた24℃くらいまで上げなければいけない。フルパワーで暖めるのでその電気代もかかります。室内の温度変化が少ない。それが高気密・高断熱のツーバイフォーの得意技であり、そのツーバイフォーだから全館空調が活かせる。というわけで、中村家は三井ホームと契約することにしたのです。

第18話 覚悟の印鑑

第16話 荻窪の土地

怖い土地

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.16

(写真の土地は、たくさん見た中で一番怖かった、思い出の土地です。日が暮れかけてたということもあるんですが。しかし「これはないな」という土地もたくさん見たことは決してムダではありませんでした)
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荻窪の街中モデルハウスを見た後、「この近くに三井ホームの土地があるんですが、見に行きますか?」と営業マン。荻窪に住む、ということは全く考えていなかったのですが、クルマで連れて行ってくれるというので、「ま、せっかくだから行ってみますか」となりました。

その土地はすでに整地されたほぼ正方形の南向きで、前の道は一方通行の5m道路という好条件。両隣も後ろもすべて三井ホームが建っていて、一区画だけ残っていた土地。しかし疑い深いボクは「なんでここだけ最後に残ったのだろう・・・」とひねくれた考えを持っていました。

ここに決めるなら早い方がいい。他の人が現在検討中だとも聞かされました。ボクはまた、疑り深いので「早く決めさせるための手じゃないか?」と思いましたけどね。しかし、どちらにしても決断は早い方がいいとは思っていたし、いつかは決断しないといけないわけだし、何より、つらい土地探しの旅にも飽きていました。

荻窪の土地を見た次の日も田園都市線あざみ野、久が原、御嶽山、大田北領、阿佐ヶ谷、と精力的に見て回りながら、二日後、雨の月曜日。会社を半休し、その荻窪の土地をひとりで歩いて見に行きました。雨の中、駅から歩く道のりを確かめたかったし、その土地の周りの家を見たかったし、ゴミ置き場などはどうなっているかとか、結構時間をかけてうろうろしました。近所の人が見たら怪しい男に見えただろうと思います。

土地は、その大きさや方角も大事ですが、隣近所はどうなっているかも大事だと感じていました。いままでいろんな土地を見てきて、その土地自体はいいんだけど、その左右、後ろの環境がよくないものがありました。この土地はその心配はなさそう。その夜、妻と相談し、よし、ここにしようと(ほぼ)決断したのです。これまでさんざんいろんな条件の土地を見て来たおかげだと思います。素人ながら土地を見る目が養われていたのでしょう。この荻窪の土地、妻は一目で気に入った様子でした。「今までさんざん見て来た中で一番いいと思った」と言っていました。その目の確かさはボクより上でした。

ふたりの腹は決まりましたが、まだ契約はしていません。最後の「ひとあがき」の余地は残されています。じつはもう一軒、住友林業の街中モデルハウスを見に行く別の約束もしていたのでした。エヘヘ。(つづく)

第17話 住友林業の家

第15話  街中モデルハウス

成城の白い壁

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.15

この写真はモデルハウスのものです。街中モデルハウスの写真も撮ったのですが、現在はどなたかがお住まいになっている家なので、こっちの写真にしました。

実験ツアーなどに参加しながら、三井ホームに気持ちは傾きつつありましたが、同時に他社の家も見ていました。三井ホーム主催の実験ツアーでは自社のいい所を見せる。いい所しか見せない、とも言える。まず、どこかの話を聞いた上で他社を見る。そうすることで、その「良さ」が、どこでもあることなのか、特別のことなのかがわかると思うのです。すべての住宅メーカーを勉強し尽くすことはできないし、そんな時間はなかった。比較できるのはせいぜい2、3社だと思います。

そんな時に営業マンの人が「杉並に実際に建てたモデルハウスがあるのですが、見に行きませんか?」と言って来た。住宅展示場のモデルハウスは正直大きすぎる。あんなに大きな敷地はウチの場合、あり得ない。そういう理想型だけを見て惚れてしまうのは危険だとは思っていました。以前展示場めぐりをしていたとき、三鷹の「ドリーム」という大きな敷地の贅沢なつくりの家と「リアル」という現実的なそこまで大きくない土地でリーズナブルな装備のモデルハウス、両方を見に行った時、とある住宅メーカーの「ドリーム」と「リアル」の差に愕然とした記憶があったから。単に広さの問題ではなく『質感』があまりにも違っていた。住宅の素人でも床材や壁の質感の違いはわかります。いくつも展示場を見て回ることで目が肥えて来たのかもしれません。つまり、三井ホームも住宅展示場の贅を尽くしたモデルハウスだけ見るのではなく、街中の狭い土地に建つ「リアル」な家を見る必要があると思っていました。よそ行きの服を着たモデルハウスの豪華な雰囲気に惑わされず、街中に建つ実際販売される普段着の家も見ておくべきだ、と記しておきます。

第16話 荻窪の土地

3月の目次

3月1日 (金) レイ・イナモトさんの言葉① ■メモした言葉
3月2日 (土) レイ・イナモトさんの言葉② ■メモした言葉

3月3日 (日) カ〜ガ〜ワ〜シンジ〜 ■サッカーな話
3月4日 (月) 午後は紅茶と、決めとりまス。■ こんなコピーを書きました
3月5日 (火) レイ・イナモトさんの言葉③ ■メモした言葉
3月6日 (水) コピーライターの未来は・・・ ■ふと思ったこと
3月7日 (木) ドルトムントのサポーター ■サッカーな話
3月8日 (金) Velocity #1 ■ メモした言葉
3月9日 (土) Velocity #2 ■ メモした言葉

3月10日 (日) Velocity #3 ■ メモした言葉
3月11日 (月) Velocity #4 ■ メモした言葉
3月12日 (火) Velocity #5 ■ メモした言葉
3月13日 (水) Velocity #6 ■ メモした言葉
3月14日 (木) Velocity #7 ■ メモした言葉
3月15日 (金) 第50回宣伝会議賞授賞式 ■ふと思ったこと
3月16日 (土)

3月17日 (日) 第1章 人はみな起業家 ■メモした言葉
3月18日 (月) 第2章 競争するうえでの強みを培う ■メモした言葉
3月19日 (火) 第3章 順応へのプラン ■メモした言葉
3月20日 (水) 第4章 持つべきは人脈 ■メモした言葉
3月21日 (木) 第5章 飛躍への戦略 ■メモした言葉
3月22日 (金) 第6章 賢くリスクをとる ■メモした言葉
3月23日 (土) 第7章 人類は知識の泉 ■メモした言葉

3月24日 (日) 第8章 おわりに ■メモした言葉
3月25日 (月)
3月26日 (火)
3月27日 (水) 土屋耕一さんの武玉川 ■メモした言葉
3月28日 (木)
3月29日 (金) ある日の表参道にて ■どうでもいい話
3月30日 (土) バッカーノの約束 ■ふと思ったこと

3月31日 (日) 3月の目次 ■目次

アダムスミスと「いいね!」

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2013年のソーシャルメディアウィークTOKYOに行ってきました。昨年の2月に初めて参加して、いろいろ刺激のあるセミナーが聞けたので、今年も。経済ジャーナリスト木暮太一さん「アダムスミスは見抜いていた?ソーシャルメディアのジレンマ」での話をメモしました。

経済ジャーナリスト木暮太一さんの言葉
木暮太一さん@koguretaichi
http://www.matomabooks.jp/news/archives/1659.html …

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「経済学の切り口からソーシャルメディアを考えてみたいと思います。アダム・スミスは労働価値説を唱えました。労働価値にお金を払う。交換価値です。そこから19世紀に使用価値にお金を払う時代になり、SNS時代の今は共感価値にお金を払う時代へと推移しているように思います。」

「さて、われわれはなぜSNSにハマるのでしょうか?金銭的なメリットは特にありません。「いいね!」が欲しい。RTが欲しい。賛同が欲しい。つまり、我々をSNSに向かわせているのは『承認してもらいたい』という欲求なのです。これは新しい動きであり、若者特有の幸福感であると指摘されることがありますが、そうでしょうか?」

「実は、この『承認してもらいたい』という欲求は、アダム・スミスの時代から存在していた。彼はもともと労働哲学者でした。著書『道徳感情論』には「同感(同類感情)が人間の人間の根源的かつ最大の欲求である」と指摘されていました。」

「アダムスミスはこんなことも言っています。
1:『小さな喜びと大きな悲しみに対して共感する』(人は他人の小さな喜びには共感するが、大きな喜びには嫉妬する。他人の大きな悲しみには共感するが、小さな悲しみには、それぐらい何だ、と共感しない)
2:『怒りの感情に対しては嫌悪感を抱く』(その人が怒っている対象には意識は向かず、怒っているその人に嫌悪感を抱く)
3:『他人の愚痴や自慢は聞くに耐えない』
これは現代のSNSへの書き込みの基本的マナーに通ずることでもあり、中世以前からの人間の根源的欲求に沿っている。SNS≒現実社会という状況は、250年前のアダムスミスの時代から変わっていないのです。」

「しかし一方で、SNSは現実社会ではありません。正しい判断基準(正しい感覚)は360°評価によってのみ形成される。偏った社会では正しい感覚が育たない。この点において、SNS≠人間社会となります。」

「ソーシャルメディアのジレンマ:現実社会は広大です。その中で自分のSNSは狭い世界です。自分のSNSの世界は大きな現実社会の小さな一部でしかない。ここでの承認欲求は満たされますが、それは現実社会での評価ではない。つまり、現実の人間社会から感覚や基準がズレていくことになる」

「同類の仲間の中(だけ)にいるとモラルが低下しやすい。一方で、自分と縁遠い人々の中にいることで、自己を統制する力を養うことができる」

「この点において、アダム・スミスは250年前から本質を指摘していた」

「SNSは集客ツールではない。人間の本質、SNSのジレンマを理解し、自分と縁遠い人(≠意見が違う人)をフォローしてみる。SNSによって、自分と世間とのズレを埋めていく。このような”共感力を鍛えるツール”として活用する」
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自民党が圧勝したこないだの衆議院選挙のとき、ボクのfacebookやTwitterのタイムラインは選挙の話で盛り上がっていた。これは投票率も過去最高になるだろうと思ったら、実際は戦後最低の投票率。そのとき気づいた。ボクのfecebookやTwitterは、ボクの友人、仕事関係の、ごく狭い世界だったんだと。これを『世の中』と思うこと、思い込みすぎることはちょっと危険なんだなと思った。木暮太一さんの話のように、自分の仕事関係から離れた人たちとソーシャルメディアでつながってみることの大事さに改めて気づかされたのでした。

 

Tシャツを一瞬でたたむ方法

http://www.youtube.com/watch?v=mMZDoxCU-rM&feature=share

facebookで見つけた『Tシャツを一瞬でたたむ方法』やってみたら、できて、感動したんだけど、すぐ忘れてしまう。記録としてここにも残しておきます。(長袖ではできないんだな、これが)

①身丈(タテ)の1/2の位置と身幅(ヨコ)の1/4の交差する所を左手でつまむ
②左手でつまんだ部分の同線上の肩の部分を右手でつまむ
③肩の部分をつまんだままの右手で同線上の裾の部分をつまむ
④持ち上げ、軽く払って袖を折り込むようにたためば完成です