チョン・テセ選手の涙

テセ登壇

第2回アジアサッカーマネジメントセミナー「2014FIFAワールドカップブラジル後のアジアサッカー界の動向」というセミナーに出席しました。その中で、チョン・テセ選手の話が聞けました。
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「日本・韓国・北朝鮮、3つのアイデンティティーを持って見つめるアジアサッカー」
水原三星ブルーウィングス所属
鄭 大世(チョン・テセ)
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チョン・テセ選手は日本で生まれて日本で育ちました。朝鮮学校でサッカーを始めたそうです。ボクも中学生の頃、九州の福岡県のサッカー部で、ときどき地元北九州にあった朝鮮学校と練習試合をすることがありました。メチャメチャ怖かった。いろんな人に「朝鮮学校は怖いことするぞ」と脅されていたのです。でも終わってみたら、特に汚いファウルとかはなくて、フェアな試合でした。(でも怖かったけど)ま、そうやって、草の根から日本の朝鮮学校でサッカー選手になったテセ選手。

川崎フロンターレにいた頃のチョン・テセ選手のことは好きでした。強引なFW。相手が何人来ようがなぎ倒してでもゴールを決める、というあの気迫が好きでした。そして、北朝鮮代表の国歌のとき。テレビカメラなんか気にせず号泣していた姿に感動しました。その姿で一気にファンになりました。しかし、今日、そのときの、実はそうじゃなかったという「裏話」が聞けたのです。

テセ涙

【涙のわけ】
最初の涙は、初めて北朝鮮代表に選ばれた2008年の試合。相手は日本代表です。選手が並んで国歌を聞きます。その時、チョン・テセ選手は泣いていました。その映像はテレビに大きく映しだされました。初めて北朝鮮代表に選ばれて北朝鮮の国歌を聴いて涙が出たのだろうとテレビを見た人全員が思ったはずです。でも、事実は違いました。言われてみれば、チョン・テセ選手は北朝鮮国歌になる前から泣いていた。そこに北朝鮮代表として立つことで感無量だったのだろう、と思っていました。ところが…

日本で生まれて日本のJリーグで育ってきたテセ選手。だから、北朝鮮代表の前の、日本代表の「君が代」を聞いて泣いていたんだそうですw。「君が代」に感動して。テセ選手はこどもの頃から「君が代」を聴いていた。その曲が流れてきて思わず泣いてしまった、というのが真相なんだそうです。それを今語ってくれるテセ選手も、いーじゃあーりませんか。北朝鮮のチームメイトに「おまえ、日本の国歌で泣いてただろ!」と怒られたとも言ってました。

しかし’、2010年の南アフリカW杯の試合前の国歌での涙(写真上)は、ホント涙のだそうです。北朝鮮代表としてワールドカップの舞台に立てた感動、しかも相手はブラジル代表だという感動。テセ選手は泣いているのに、エスコートキッズがあくびしているというこの写真に何度も突っ込みを入れられたそうです。

【ビフテキとミニハンバーグ】
欧州サッカーの話もしてくれました。テセ選手がドイツ・ブンデスリーガの2部ボーフムに所属していた当時、日本代表選手が大勢ドイツに行っていて(今もそうですが)よく向こうのみんなで会って話したそうです。

「欧州の選手はスライディング・タックルがうまい。深い」とみんなも感じていたそうです。これは、こどもの頃の環境の違いだとテセ選手は言っていました。日本のこどもたちのグラウンドは土、砂です。スライディングしたら太ももの外側は擦りむいてカサブタ。(テセ選手はそのカサブタを「ビフテキ」と言っていたそうです。それぐらいでかかったのでしょう。ボクらのカサブタはせいぜい「ミニハンバーグ」くらいでした)欧州のこどもたちは芝生だからスライディングしても「ビフテキ」はできない。だから思い切り滑れる。遠くからでも滑れる。だから欧州の選手は守備範囲が広いんだそうです。たしかに、こどもの頃、そこまでして滑りませんでした。環境って大事なんですね、こどもの頃の。

テセ・ウッチー

【ぶれないメンタリティ】
「欧州で成功する秘訣はありますか?」というテセ選手への質問。その答えが「さすが」だと思いました。
●海外に行く選手は、何かしら自国リーグで認められた得意技があるはず。それがあるから海外のチームが誘う
●海外に行くと→言葉が通じない→生活環境が違う→サッカーも思い通りにいかない→相手に合わせようとする→自分の弱点を補強しようと焦る→自分のストロングポイントを忘れてしまう→結局、うまくいかない
●だから、自分の武器は何かをしっかり捉え、その武器を磨き続けるぶれないメンタリティが大事だと思う
とテセ選手は言っていました。それが一番あるのがシャルケ01の内田篤人選手だとも言っていました。

人(特に日本人)(ボクもそう)は、うまくいかないと弱気になる→自分が相手に合わせなきゃと反省する→弱点を直そうとする→自分の強みを忘れてしまう→結局、自分を出せないまま終わるという悪循環

これは、チョン・テセ選手から聞いたサッカー選手の話だけれど、どんな仕事の人にもあてはまる部分があると思いました。だからメモしたんですけどね。やっぱり、どんな職業でも、必死でやっている人の言葉にはヒントがいっぱいあるなぁと思いました。

2014年11月の目次

11月1日 (土) ■

11月2日 (日) ■
11月3日 (月) ■
11月4日 (火) だってブラジルなんだもの【番外編】クイアバの励まし ■ ブラジル2014
11月5日 (水) ■
11月6日 (木) ■
11月7日 (金) ■
11月8日 (土) ■

11月9日  (日) ■
11月10日 (月) ■
11月11日 (火) ■
11月12日 (水) だってブラジルなんだもの⑱クイアバ収容所 ■ ブラジル2014
11月13日 (木) だってブラジルなんだもの⑲外出時間 ■ ブラジル2014
11月14日 (金) だってブラジルなんだもの⑳ウルルン滞在記 ■ ブラジル2014
11月15日 (土) だってブラジルなんだもの【21】さよならニッポン ■ ブラジル2014

11月16日 (日) だってブラジルなんだもの【22】クイアバの夜道 ■ ブラジル2014
11月17日 (月) ■
11月18日 (火) ■
11月19日 (水) ■
11月20日 (木) ■
11月21日 (金) 背中で語る ■ サッカーな話, ブラジル2014
11月22日 (土) 9年目の11月22日 ■ メモした言葉

11月23日 (日) ■
11月24日 (月) ■
11月25日 (火) ■
11月26日 (水) ■
11月27日 (木) ■
11月28日 (金) 夏野剛さんの講演(忘備録) ■ メモした言葉、仕事のヒント
11月29日 (土) 夏野剛さんの言葉① ■ メモした言葉、仕事のヒント

11月30日 (日) 2014年11月の目次 ■ 今月の目次

夏野剛さんの講演(忘備録)

夏野さんの話

EMC Cloud Executive Summit 2014「企業ビジネスの成長・革新と事業継続・運営効率化のためのクラウド活用」という日経BPとEMCが主催するセミナーに行きました。夏野剛さんとサッカー解説者山本昌邦さんの話も聞けるというので申し込みました。まず夏野さんの話「IT・クラウド戦略で変貌する社会と日本企業の未来」という夏野剛さんの話のメモを記します。@品川カンファレンスセンター

・1994年からの20年で日本のGDP成長率はたった2%だった。
・同じ時期のアメリカはGDP成長率200%、つまり3倍。
・アメリカの人口は日本の2倍で、人口も30%増えているからそのぶんを差し引いても170%はどう説明すればいいか
・日本は、ITがインフォメーション・テクノロジーのことだ、とは知っている。言葉では。
・しかし、「社会認識としてのIT」を理解していなかったのではないか。
・90年代後半にやっとひとりに1台のパソコン、ケータイ。

・IT革命とは何だったか?
・①効率革命(あらゆることの効率が上がった・スピード)
・②検索革命(Googleの出現・にわか専門家が増大・情報収集能力が飛躍的に向上)
・③ソーシャル革命(個人の情報発信力の拡大)→いままでは『個人の気付き』を広げることができなかった→それがソーシャルメディアで広げることができる時代。個人の気付きの共有が早くできる。昔から「法則」の発見は「個人名」でしょ?『ニュートンの法則』『ヴェーバー‐フェヒナー?の法則』とか。

夏野さん曰く
・いまだにWEBで選挙ができない国なんて遅れ過ぎ。ITをわからない「老人」に合わせてルールをつくるからそうなる。その「老人」が企業や国のトップにいる。→(この場合の「老人」とは高年齢の人のことではない。脳が堅い人のことだと思う。禎)
・つい最近まで政治家のWEBページを更新することも許されなかった。その理由が「プリントアウトできるから、ポスターに該当する」からだと。バッカじゃないの。→(50年以上前の公職選挙法をそのまま使っていることに問題があるわな。禎)

・いまだに「USBメモリー差しちゃダメ」とか「閲覧禁止」とかやってる企業はダメ。
・トップダウンの構造(社長→役員→局長→次長→部長→課長→みたいな構造の企業はおかしい)
・「個人」と「組織」が融合した企業が成長する
・情報は全社員が平等に共有するべき
・役員がすべて同じ会社出身だから弱い企業になる。半分は社外から連れてくるべき(→それはどうかわからないが、ただ年齢が上だとか業績がよくて出世した人が果たして「経営」のプロと言えるのだろうかとは思う。ドラッカーとかの本を読んだだけで経営できるのか、とも思う。禎)
・生物学的に見ても、同じ種の集合体は一度の食中毒で全滅する。
・いろんな種の集合体のほうが繁栄してきた。
・純血種より雑種の方が強い。企業も同じ。(→なるほど。禎)

・イノベーションは摩擦から生まれる。みんなが「同じ人」ではダメ。議論しないとダメ。
・日本人の弱さは、①語学能力の低さ(これはなんとでもなる)②個性軽視(みんな同じじゃないとしかられる教育)③議論軽視(反対意見を言いたがらない)④予定調和好き

・企業は今後6年〜10年が勝負。
・2020年までに人口は300万人減る
・2030年までに人口は1000万人以上減る

(←だからどうしろ、という結論はないんだけど、そういう状況にあることを自覚して行動せよ、ということかな。ボクには『個人の気付きの共有』 『イノベーションは摩擦から生まれる』という言葉が刺さりました。禎)

2014年10月の目次

10月1日 (水) ■
10月2日 (木) ■
10月3日 (金) 1957年10月3日 ■  どうでもいい話
10月4日 (土) ■

10月5日 (日) ■
10月6日 (月) だってブラジルなんだもの⑮リ〜コ〜ス♪ ■ ブラジル2014
10月7日 (火) だってブラジルなんだもの⑯シュハスコの夜 ■ ブラジル2014
10月8日 (水) だってブラジルなんだもの⑰移動日3,655km ■ ブラジル2014
10月9日 (木) あ〜しんどかった(笑) ■ こんなコピーを書きました
10月10日 (金) 昨日、球場に来られなかった… ■ こんなコピーを書きました
10月11日 (土) ■

10月12日 (日) ■
10月13日 (月) あーおもろかった。 ■ こんなコピーを書きました
10月14日 (火) 勝ち組、負け組。そんなん、ないんや。 ■ こんなコピーを書きました
10月15日 (水) 日本経済のために優勝したんやないで(笑) ■ こんなコピーを書きました
10月16日 (木) ■
10月17日 (金) ■
10月18日 (土) ■

10月19日 (日) ■
10月20日 (月) ■
10月21日 (火) ■
10月22日 (水) 怒らないこと vol.1 ■ メモした言葉, 仕事のヒント
10月23日 (木) 怒らないこと vol.2 ■ メモした言葉, 仕事のヒント
10月24日 (金) ■
10月25日 (土) ■

10月26日 (日) ■
10月27日 (月) ブラジルワールドカップの終焉 ■ ブラジル2014
10月28日 (火) ■
10月29日 (水) ■
10月30日 (木) ■
10月31日 (金) 2014年10月の目次 ■ 今月の目次

2014年9月の目次

9月1日 (月) ■
9月2日 (火) ■
9月3日 (水) ■
9月4日 (木) ■
9月5日 (金) ■
9月6日 (土) ■

9月7日 (日) ■
9月8日 (月) ■
9月9日 (火) ■
9月10日 (水) ■
9月11日 (木) デング熱だった(のかも) ■  ふと思ったこと
9月12日 (金) ■
9月13日 (土) ■

9月14日 (日) ■
9月15日 (月) ■
9月16日 (火) ■
9月17日 (水) ■
9月18日 (木) ■
9月19日 (金) ■
9月20日 (土) ■

9月21日 (日) ■
9月22日 (月) ■
9月23日 (火) ありがとう、ザック。 ■ サッカーな話, ブラジル2014,
9月24日 (水) ガラガラのスタンドから ■ ふと思ったこと, サッカーな話
9月25日 (木) ■
9月26日 (金) いいね!のしるし ■ どうでもいい話, 中村組OB会
9月27日 (土) ■

9月28日 (日) ■
9月29日 (月) ■
9月30日 (火) 2014年9月の目次 ■ 今月の目次

自分たちのサッカー? なんじゃそれ?

コロンビア戦後

【完全アマチュア視点からのW杯日本代表サッカー分析】

*以下の文章はあくまでアマチュアのボクが思ったこと、専門家の分析みたいな真似事をしてみたレポートです。異論反論あるでしょうが、ボクはそう思った、という話です。それもサッカーの楽しみのひとつですから。

日本代表選手がよく言う「自分たちのサッカー」ってなんなんだ? ボールの保持率を上げてパスをつないで、みんなが連動して動いて攻めて行くってカンジかな?問題は相手が格下ならそれができても、相手が格上でもいつもそれが通用するのか?ということ。さらに言えば、どの国も「自分たちのサッカー」という得意の(理想の)サッカーを目指すわけだし、それがいつもできるのなら、どの国だって優勝できるんじゃないか、と思う。相手があるスポーツで必ずしも自分たちの理想のプレーができるわけがない。その時どう対応するか。それとも、対応できないでオタオタするか。相手は日本を研究して長所を消し、欠点を突こうとする。それが「戦略」というものだ。「自分たちのサッカーができなかった」ではなく、「自分たちのサッカーができない時の闘い方を知らなかった」ということだと思う。

縦パスが減り、横パスやバックパスが多くなる。そんな勇気のないパスばかりでポゼッションを上げても意味がない。日本代表の横パスやバックパスが日本人特有の「責任逃れ」「譲り合い」に見えてしかたがない。「先輩からどうぞ」「いえいえ、あなたからどうぞ」というふうに。縦パスを譲り合っているように見えた。縦パスには勇気と決断がいるから。

逃げている横パスには魂がこもってないからカンタンにカットされる。悪い時の日本はただパスを回すことだけやって、「ゴールを奪う」という姿勢が全く感じられなくなる時がある。とにかくシュートが遅い、という印象だ。シュートを打たないチームなんて怖くない。いつ誰がシュートを打ってくるかわからないチームが怖いんだと思う。クイアバのコロンビア戦でこんなシーンがあった。ボクは、岡崎がヘッドを決めた方のゴール裏の席にいた。日本が向こうのゴールに攻め込まれていたとき、ボールを奪った。チャンスだ!よし、来い!と思ったらなかなか来ない。細かいパスをつなぎながらコロンビアと一緒に戻ってくるのか?と思いたくなる遅さ。もっと早く来いよ、と思ったことがあった。

「遅い」と感じたのは、選手たちが「走っていない」「動いていない」からかもしれない。いい時の日本代表はみんなが動いている。今大会ではそれが足りなかったのではないか。(コンディションづくりの失敗なのか?)ビデオで見て特に気になったのが岡崎と香川がゴール前でかぶることが目についた。
象牙海岸後「自分たちのサッカー」をしようとするのはいいけど、それより先に「点を獲るんだ!」とか「どんなことをしても勝つんだ!」という気持ちはどこへいってしまったのか。自分たちのサッカーじゃなくてもいいから勝ってくれ、と言いたい

【アマチュア調べ】
どうしても納得できなかったので、何試合かビデオで見返してみた。「ボールを奪ってから得点が決まるまで、ボールに触る人数と秒数」を調べてみた。

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日本 vs コートジボワール(3点平均8秒)
【日本】スローインから3人(5秒)本田ゴール
【コート】中盤で奪う4人(12秒)ヘディングゴール
【コート】奪って4人(7秒)ヘディングゴール
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日本 vs コロンビア(4点平均16秒)
【コロ】PK
【日本】自陣ペナドリブル上がり3人(17秒)岡崎ヘッド
【コロ】6人(20秒)ジャクソンマルチネスゴール
【コロ】3人(12秒)ジャクソンマルチネスゴール
【コロ】5人(15秒)ロドリゲスゴール
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ブラジル vs カメルーン(5点平均8.8秒)
【ブラ】相手陣カット2人(6秒)ネイマールゴール
【カメ】CKクリアボール3人(10秒)カメルーンゴール
【ブラ】クリアカット2人(7秒)ネイマールゴール
【ブラ】CKクリアから5人(17秒)フレッジゴール
【ブラ】パスカットから3人(4秒)ブラジルゴール
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ドイツ vs USA
【ドイツ】CKこぼれ4人(8秒)ミュラーゴール
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ドイツ vs アルジェリア
【ドイツ】ハーフェーカット4人(10秒)シュルレゴール
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ベルギー vs USA(3点平均15.6秒)
【ベルギー】自陣カット3人(14秒)ゴール
【ベルギー】自陣ペナクリア5人(13秒)ゴール
【USA】GKから6人(20秒)ゴール
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ドイツ vs ブラジル(7点平均13秒)
【ドイツ】CKからミュラー
【ドイツ】サイドスローイン6人(15秒)ゴール
【ドイツ】センターでカット7人(16秒)ゴール
【ドイツ】3人(5秒)クロースゴール
【ドイツ】4人(11秒)ケディラゴール
【ドイツ】DFから11人(30秒)ゴール
【ドイツ】スローインから4人(7秒)シュルレゴール
【ブラ】GKから3人(7秒)オスカルゴール
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オランダ vs ブラジル(2点平均23.5秒)
【オラ】PK
【オラ】13人(35秒)オランダゴール
【オラ】4人(12秒)オランダゴール
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(全26点中)
10秒以内のゴールが9点
★15秒以内のゴールが18点
16秒以上のゴールが8点
10秒以上20秒以内のゴールが14点
20秒以内のゴールが23点
20秒以上のゴールが3点
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得点のパターンは3種類しかない。相手のボールをカットして早く攻める得点、CKやFK、スローインからの得点、GKやDFからボールを回しながらずっと保持したまま得点に至る、の3つだ。どれが一番多いか。どれが一番効率がいいか。逆にどれが一番確率が低いか。明白だと思う。

ブラジル入場ブラジルが「自分たちのサッカー」ができたら優勝したはず。いつも「自分たちのサッカー」ができれば誰も苦労しない

日本のサッカーはパスをつないで・・・というけれど、もっと「早くシュートに行く」ことを学ぶべきなんじゃないか。日本のボール回しを見ていると、試合に1、2点リードしていて時間を使いながら試合を終わらせにいくチームのように見える。シュートタイミングが0.5秒遅れるだけでDFの足が伸びてくるし、シュートコースは狭くなる。

それとひとつザックさんに質問があります。「なぜ齊藤学を使わなかったのか」彼はちょこまかドリブルで相手のペースを乱す可能性を持っている、リズムを変えることができるから呼んだのんじゃないのか? 吉田を上げてパワープレーに行くならハーフナーや豊田を呼ばなかったのはなぜか?ぜひ聞いてみたかった。と同時に、こういう質問をマスコミのみなさんに聞いてみて欲しかった。(そういう記者会見あったっけ?)

もうひとつ、言いたいこと。FKは左は本田、右は遠藤、なことは子どもでも知っている。本田が狙うしかなかったのか、調子の悪い本田が直接打つしか・・・(入る気がしなかった)。本田が蹴ると見せかけたトリックプレーなどは準備したのか。あのドイツでさえトリックプレーを準備していたというのに。CKも相手が大きいからとショートコーナー一辺倒だったし。

最後に、もうひとつ。言いたいことがある。コロンビア戦が終わって敗退が決まって、サポーター席に挨拶に来る選手たち。申し訳なさそうにしていて可哀想にも見えるんだけど、その時、両手を上げて手を叩くポーズって、どういう意味なんだ?応援に来てくれてありがとう、なのか?(そんなこと、こんなときに言われたくもない)あのやる気なさそうに手を叩くポーズ、勝った試合ならいいけど、負けた試合でどういう意味なんだ?と思った。

*ともあれ、日本でトップの選手たちが一生懸命やった結果なんだから、それが今の日本の実力なんでしょう。日本も強くなった(と思った)けど、他の国ももっと強くなっていた、ということ。優勝を狙うのもいいんだけど、挑戦者なんだということを忘れないでいてほしいと思います。ボクは日本代表を心から応援しています。

今月の目次2014.7月

7月1日 (火) ■
7月2日 (水) ■
7月3日 (木) ■
7月4日 (金) ■
7月5日 (土) ■

7月6日 (日) ■
7月7日 (月) ■
7月8日 (火) ■
7月9日 (水) ■
7月10日 (木) ■
7月11日 (金) ■
7月12日 (土) ■

7月13日 (日) ■
7月14日 (月) ■
7月15日 (火) だってブラジルなんだもの①出発の日 ■ ブラジル2014
7月16日 (水) だってブラジルなんだもの②機上の人 ■ ブラジル2014
7月17日 (木) だってブラジルなんだもの【番外編】アブダビの涙■ ブラジル2014
7月18日 (金) だってブラジルなんだもの③まだアブダビだ ■ ブラジル2014
7月19日 (土) ■

7月20日 (日) だってブラジルなんだもの④飛行機2本目 ■ ブラジル2014
7月21日 (月) だってブラジルなんだもの⑤旅のメモ ■ ブラジル2014
7月22日 (火) だってブラジルなんだもの⑥サンパウロの空気 ■ ブラジル2014
7月23日 (水) だってブラジルなんだもの⑦ブラジルの夜明け ■ ブラジル2014
7月24日 (木) だってブラジルなんだもの【番外編】Vila Do Mar Natal■ ブラジル2014
7月25日 (金) だってブラジルなんだもの⑧ファベーラの笑顔 ■ ブラジル2014
7月26日 (土) だってブラジルなんだもの【番外編】Love futebol■ ブラジル2014

7月27日 (日)だってブラジルなんだもの⑨レシフェの雨 ■ ブラジル2014
7月28日 (月)だってブラジルなんだもの【番外編】Arena Pernanbuco君が代■ ブラジル2014
7月29日 (火) 名前の天才⑥瓶覗(かめのぞき) ■ こんなコピーを書きました
7月30日 (水) 偶然の女神は・・・ ■ メモした言葉
7月31日 (木) 今月の目次2014.7月■

ROAD TO BRASIL ⑥移動の友

 

BOSE

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①成田→アブダビ・・・・・12時間15分
●アブダビ待ち・・・・・4時間
②アブダビ→サンパウロ・・・・・15時間05分
●サンパウロ待ち・・・・・5時間15分
③サンパウロ→ナタル・・・・・3時間05分(この日は39時間40分)
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④ナタル→サンパウロ・・・・・3時間30分
●サンパウロ待ち・・・・・2時間30分
⑤サンパウロ→クイアバ・・・・・2時間20分(この日は8時間20分)
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⑥クイアバ→サンパウロ・・・・2時間20分
●サンパウロ乗り継ぎ・・・・30分(大丈夫か?)
⑦サンパウロ→リオデジャネイロ・・・・1時間(この日は3時間50分)
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⑧リオ→レシフェ・・・・2時間45分
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⑨レシフェ→サンパウロ・・・・3時間20分
●サンパウロ待ち・・・・・6時間35分
⑩サンパウロ→アブダビ・・・・15時間05分
●アブダビ待ち・・・・・2時間
⑪アブダビ→成田・・・・・12時間15分(この日は39時間15分)
———————————–
飛んでる時間の総合計・・・・約73時間
空港での待ち時間総合計・・・・・約21時間
これにバス移動が加わる…。

移動時間を威張りたいわけではありません。ただ、どんだけ移動するのか確かめたくて計算してみたら、恐ろしい数字になってしまいました。空関係だけで約94時間。約4日分の時間です。で、何を言いたいかと申しますと、

(こんなに移動時間が多いのは疲れる)
        ↓
(その時間を少しでも快適に、負担を軽くすることは重要だ)
        ↓
(だから、ちょっと高いけどこれを買いましょう)
        ↓
(BOSEのノイズキャンセリングヘッドホンQuietComfort)

というふうに、自分を説得しました。どうせ買うなら「いっちゃんエエヤツ」と思ったのですが、「いっちゃんエエヤツ」は充電式リチウムイオンバッテリー採用で約25時間稼働!と唱っています。しかし、25時間ではサンパウロまでもたない・・・。どんだけ遠いんや、ブラジル。そこでお店の人が「ブラジルですか!それじゃあ単4電池1本で約35時間持つこちらのモデルのほうがお客様にはいいと思います」とひとつ安いほうを奨めてくれた。正直なカンジのいいBOSEの店員さんだった。

このBOSEノイズキャンセリングヘッドホンQuietComfort、画期的な発明だと思います。ヘッドホンの外側と内側に2種類のマイクが付いていて、騒音を感知。その騒音と逆位相の音波を送ることで騒音を打ち消す仕組みだそうです。プラマイゼロにする、ってカンジでしょうか。ヘッドホン界の行って来い、です。静寂の中なので音量を大きくする必要がなく、ヘッドホン難聴の防止にもなる。音楽を聴かずに騒音をカットするだけでも使える。ボクは自分で耳が敏感すぎるんじゃないかと思うぐらい、電車の中などの他人のシャカシャカ音が気になってしかたがない人間です。ケータイのボタン操作のピッピッとさせる音にもイライラしてしまうタイプなのです。これ、助かるわぁ。絶対、助けてもらえるわぁ。先日の出張、新幹線で初めて使ってみて感動しました。スイッチを入れると周囲の雑踏から別世界に入れる。完全な無音状態ではありません。車内のアナウンスや通常の会話の声は聞こえます。ただ、「ゴォーーーーッ」とか「シャーーーーッ」というような音は、消えます。たぶんこの「ゴォーーーーッ」とか「シャーーーーッ」がないだけで疲労が違うんじゃないかと期待しています。なにせ、73時間も飛んでるんですから。移動する時間の愉しみをつくることは大事だと思いました。

尊敬すべきサッカーバカたち③BRASIL 2014

 

ツンさんと

『ブラジルW杯現地参戦組決起集会』にて。
石巻の中学生をブラジルW杯に招待し、被災地支援に感謝する横断幕を掲げて「世界に感謝を伝えたい」という活動もしている、日本代表サポーターの代表のような方、ツンさんこと、ツノダ ヒロカズさん。今年1月の『ブラジルW杯現地参戦組説明会』で初めて生でお見かけして、Facebookで友達リクエストさせていただいて、その後『ブラジルW杯現地参戦組』などのボクの書き込みを見てくれていて「中村禎」の名前を覚えていてくださった!(感激)しかも、ちょんまげ隊長ツンさんがボクの先輩コピーライターでもある東倉田長さんと会いましたよと。え?どんな接点が?と思ったら、被災地支援をしている東倉さんがボクの書き込みなどからツンさんの活動を知って、ぜひ協力したいと申し出てくれたのだという。素晴らしい! こうして人がつながっていくメディアがあることに感謝したい。

このちょんまげ隊長ツンさんに気づいたのは、どこだったかアウェイの地でのなでしこの試合だった。パラパラの観客席にちょんまげ&甲冑姿の人がいた。そして数日後、こんどはまた違う国での男子アンダー世代の代表の試合の観客席にも同じ人がいた。「この人、世界中を飛び回って応援しているんだ」と驚いた。奇抜な格好をしてテレビに映りたいだけの人かと思っていたら(ゴメンナサイ)全然違っていた。被災地のこどもたちを支援する活動もされている人だった。男子のA代表やなでしこはもちろん、下の年代の海外での試合にもかけつけて応援している。KIRINも「すべてのカテゴリーのサッカー日本代表を応援しています」と言っている。ツンさんも同じじゃないか。JFA(日本サッカー協会)やJFAをサポートする企業は、もっとこういう「個人的に日本代表を熱く応援する人たち」も支援してくれたら、と思う。

『JFA日本代表チームもよろこぶ。サポートする企業もよろこぶ。サポーターたちもよろこぶ』つまり、『売り手よし 買い手よし 世間よし』の近江商人の経営理念「三方よし」の考え方がいいんじゃないだろうか。

今月の目次2014.4月

4月1日(火) ブラジル2014日本代表(4月1日) ■サッカーな話
4月2日(水) 尊敬すべきサッカーバカたち② BRASIL 2014 ■BRASIL2014
4月3日(木)  ■
4月4日(金) サッカーの聖地にて ■サッカーな話
4月5日(土)  ■

4月6日(日)  ■
4月7日(月)  ■
4月8日(火) 自腹という覚悟 ■中村組OB会
4月9日(水)  ■
4月10日(木)  ■
4月11日(金)  ■
4月12日(土)  ■

4月13日(日)  ■
4月14日(月)  ■
4月15日(火)  ■
4月16日(水)  ■
4月17日(木)  ■
4月18日(金)  ■
4月19日(土)  ■

4月20日(日)  ■
4月21日(月) ROAD TO BRASIL ①カレンダー ■BRASIL2014
4月22日(火) ROAD TO BRASIL ②夢のチケット ■BRASIL2014
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