第25話 なんでダイワハウスじゃないんだ?

ダイワハウス30d なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.25

ボクの職業はコピーライターです。いろんな商品の広告を担当します。1993年にニッセキハウスという住宅メーカーの広告を担当しました。

いい家でありつづけること①ニッセキハウス 
http://nakamuratadashi.com/2013/07/29/post-2372/

いい家でありつづけること②ニッセキハウス 
http://nakamuratadashi.com/2013/08/01/post-2393/

そして、2006年から1年ほど、ダイワハウスの広告を担当しました。上の写真は耐震実験をしたときの企業広告です。(いろんな広告会社がダイワハウスのCMをつくっていて、ボクらは企業広告の新聞広告をやっていました)自分が家を建てるなんて思ってもいない頃の話です。でも将来建てるかもしれないわけですから、消費者の代表としてオリエンを受けます。コピーライターとしてのボクのスタンスはずっと同じです。どんな商品でもコピーを書きます。自分が買わない商品のコピーも書きます。女性用の化粧品などのコピーも当然書きます。自分が買えないような高額な商品のコピーも書きます。コピーライターは「嘘つき」なんじゃなくて、「消費者の最前列」にいることができないとダメなんです。自分が買えない商品、買わない商品でも友達に薦められるかどうか、妻に薦められるかどうか。そう思って正直にコピーを書いています。ダイワハウスのコピーは奈良にある研究所に取材に行って、そこの所長に話を聞いて、なるほど!と思ったことをコピーにしました。

あのままずっとダイワハウスの仕事が続いていれば、ボクが家を検討する時、ダイワハウスも候補に入れたかもしれません。しかし残念ながら、1年ちょっとでその仕事は終わってしまいました。しかもあまりハッピーな終わり方ではなかった。だから、ボクは自分で家を建てようと思ったとき、ダイワハウスは候補には入れませんでした。広告で取材して、耐震性も企業姿勢も立派な会社だということは知っています。奈良の研究所の人たちもいい人ばかりでした。ただボクは、元担当コピーライターとしてではなく、ひとりの消費者として、ダイワハウスを候補に入れることはしませんでした。

ニッセキハウスの広告も、ダイワハウスの広告も、誠意をこめてコピーを書きました。ウソなんて一文字もありません。その広告を信じるか信じないかは見る人が決めればいい。広告を作る側はただ正直に誠実に書くだけだと思っています。そして、広告屋も生活者です。自分が信じる方法で商品を選べばいいと思うのです。また別の回で話しますが、ボクが三井ホームを選んだとき、「三井ホームのマス広告」はほとんど見ていませんでした。目にも留まりませんでした。それより、建てた人のブログを探したり、モデルハウスの営業マンの人柄を見て選んでいたのです。ボクは勝手に、住宅メーカーの広告は15秒CMで説得するのではなく、何年もかけて「安心」というブランドをつくっていくことだと思っていますから。(住宅メーカーの広告について思うことは、また別の機会に書きたいと思います)

(このブログに「ダイワハウスの広告をつくった人が、三井ホームで建てたとなると、広告が信用されなくなるのでは?」というコメントが寄せられましたので、あえてここに書かせていただきました)

読売新聞OJO取材ダイワハウス新聞広告
http://adv.yomiuri.co.jp/ojo/02number/200610/10creat.html

第26話 子どもが育っていくカンジ

第24話 地球の一部分

地鎮祭

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.24

ようやく地鎮祭です。3月末に契約して設計を検討し、いろんなことを決めて、6月中旬に図面と金額を確定させ、印鑑。いよいよ工事が始まります。工事の安全祈願と、災いのない家が無事に建ちますようにと地鎮祭を執り行います。神主さんにお祓いをしていただきます。6月23日の昼下がり。くそ暑い日でした。中村家と担当営業2名と設計士さんと工事担当の人と、要するに関係者全員で手を合わせます。

営業の人が言いました。「地鎮祭のとき、敷地に縄が張られているその土地の中に立つと、こんな狭い土地なのかと、みなさん思われるようですが、何もない土地は狭く見えるもんなんです。大丈夫、家が建つと十分広いことがわかりますから」と。実際そんなに広い土地ではないのですが、いま生活していて何の問題もない。あの更地に立ったときの「やっぱ狭いなぁ・・・」という感想とはたしかに違います。ま、狭かろうと広かろうと、それが自分の選択(限界)なんだから、文句言ってもしょうがないことですけどね。「狭いな」と思っても、実際家が建つと心配するほどでもないですよ、ということです。この土地の真ん中に立ち、360°ぐるっと見て、ほんとにちっぽけな土地なんだけど、この地球の一部分は自分が購入したんだと思うと、愛おしくなりました。

これから工事が始まるので、三井ホームの人と一緒に、ご近所何軒かに挨拶に回りました。三井ホームはタオルかなにかの品を、ボクたちはちょっとしたお菓子の包みを持って。工事の騒音などでご迷惑をおかけしますが、という挨拶と顔見せです。最近、ちょうど家の2軒隣りの敷地で新築工事が始まりました。大きなお屋敷が壊され、2軒に分割され、新築が建つようです。ひとつはもう基礎が出来上がって建て始めようとしています。もうひとつは地鎮祭がちょうど終わったようでした。ある日家のポストにタオルと印刷された住宅メーカーのメッセージが入っていました。住友林業で建てるようです。「工事でご迷惑をおかけします」という挨拶状でした。あれ?そういえば、その隣りの●●●●●●で今建てているとこは、挨拶来たっけ?と家人に聞くと、来てないという。●●●●●●の名前はそこそこ聞いたことある会社です。気がつくと朝早くからけっこうな音がします。木をカンカン叩く音。ウチもそういう音がしたんだろうな、と思うと、ご近所への挨拶はゼッタイ必要です。できれば施主である私たちも行くべきだと思いました。もし留守宅で粗品だけ置いていく場合でも、せめて「中村」とか名前入りのメッセージ(できれば手書きで)とともにポストにいれておくとかしたほうがいい。工事の兄ちゃんたちの態度も、その家を建てる人と「同じ人」に見えると思うからです。ご近所は「どんな家が建つんだろう」もそうですが、「どんな人が来るんだろう」のほうが気になりますから。

追伸:思い出しながら書いていて、思い出しました。地鎮祭のとき、三井ホームの営業さんに「ここの土、少し持って行ってもいいですか?」と一応訊ねました。今思うと、自分の土地の土なんだし、甲子園球児が持って帰るくらいの量なんだから何の問題もないんですが、一応神主さんとかにも来てもらっていたので了解を得た上で、ビニール袋に少し土を取りました。何をしたかったかというと、その土を福岡の親の墓のそばに撒こうと思ったのです。この土地の土を門司に持って行き、門司の墓の土をここに持って帰って撒こうと。門司の土は家の裏のどこかに撒きました。なんかこう、そんなことしたら繋がっていられるんじゃないかと。住民票も本籍も福岡から東京へ移してしまいましたが、ボクのルーツはあくまで九州です、としておきたかったのかもしれません。

第25話 なんでダイワハウスじゃないんだ?

成長しない人

表紙・南雲先生南雲先生の話③

■睡眠と成長ホルモンの話
成長ホルモンは眠っている時間に分泌される。ただし、寝ている時間ならいつでもいいかというと、そうではない。22時から2時までが、若返りホルモンが分泌されるゴールデンタイム。

睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」とがある。明け方、眠っている赤ちゃんのまぶたの下でぐるぐる目が動いていることがある。これが「Rapid Eye Movement(急速眼球運動)」といい、その頭文字をとってREM(レム)という。レム睡眠のとき脳は覚醒している。脳が休んでいる状態をノンレム睡眠という。こどもの睡眠はほとんどがノンレム睡眠。その間に多量の成長ホルモンを分泌するので「寝る子は育つ」というふうに身長が伸びる。

成長の止まった大人はノンレム睡眠が少なくなる。レム睡眠とノンレム睡眠は1時間おきに交互にやってくる。とくに22時から2時までの寝入りばなはほとんどがノンレム睡眠。明け方になるほどレム睡眠になる。成長の止まった大人には寝入りばなのノンレム睡眠が大切で貴重な時間になる。くどいようだが、成長ホルモンは22時から2時までしかでない、時間限定のホルモンだ。

(↑なかなか22時には寝られないなぁ。でも、人間は、というか動物は、日が暮れたら休息し、夜が明けたら活動し始めるというのが太古からの自然なんだろうな。徹夜して考えた案も翌朝見ると全然ダメなことが多い。一日活動して酸欠気味の脳ミソで考えつくことはたかが知れている。十分睡眠を取って翌朝の新鮮な脳ミソで考えた方が効率がいいような気がする。最近は午前中に考えることが多いし)

■野菜は「葉ごと皮ごと根っこごと」魚は「皮ごと骨ごと頭ごと」穀物は全粒粉で丸ごと食べる

■「一物全体」の完全栄養による「一日一食」の食事にして、早寝早起きを52日間実行すれば適正体重になって体調が良くなる(体の細胞は52日間で一新される)

空腹について その2

表紙・南雲先生南雲先生の話②

■お腹が鳴る秘密と効能

①ヒトをはじめあらゆる哺乳動物の小腸の入り口には、食べ物を待ち構えているセンサーがある。一日一食(南雲先生ご推薦の方法)を始めていつまでたっても食事が流れてこないと、小腸はあせって「モチリン」という消化ホルモンをだす。このホルモンは胃を収縮させることによって、まだ胃の中に残っているかもしれない食べ物を小腸に送り出そうとする。これを「空腹期収縮」といって、お腹がグーグー鳴る正体。

②体は次に何をするか。食事をさせなければならない。空腹に気づいた胃袋から「グレリン」というホルモンが出る。グレリンの語源は「grow」つまり「成長」。グレリンは空腹によって刺激された胃粘膜から分泌され、脳の視床下部に働いて食欲を出させるのが仕事。同時に、脳の下垂体に働き、成長ホルモンを分泌させる。成長ホルモンは「若返りホルモン」ともいう。お腹が鳴ってもすぐ食べないで、しばし成長ホルモン(若返りホルモン)の活動を見守ろう。

③お腹が鳴っている時は生命力が湧いている。「サーチュイン遺伝子」が活動を始める。動物実験で食事の量を4割減らしたら1.5倍長生きしたという、通称「延命遺伝子」またの名を「長寿遺伝子」という。一日一食で、お腹をグーッと鳴らし、体中の遺伝子をサーチュイン遺伝子がスキャンしてくれて、傷ついた遺伝子を修復してくれる。

(↑その「腹へった〜」という時間は何時間くらいあればいいんだ?朝、野菜サラダとヨーグルトを食べて、昼食は食べないで、夕方になると「腹へった〜」になるんだが、その「腹へった〜」が1時間くらいでいいのだろうか?誰が答えてくれるんだ?)

④空腹でも食べ物が体に入ってこないとどうなるか。お腹に蓄えていた内臓脂肪を分解して栄養に変えようとする。内臓脂肪は冬眠のために蓄えた非常用燃料だから燃えにくい。運動しても優先的に使われるのは筋肉内のグリコーゲンという糖ばかり。スポーツのあとは低血糖になってお腹が空いて食べてしまう。するとインスリンが分泌されて、逆に内臓脂肪を蓄えてしまう。というメタボスパイラルにはまってしまう。

(↑じゃあ、スポーツ後はどうすればいいんだ?  医務室の先生はフットサルなどの運動をした後、喉がからからの状態でビールをグビーッとやるのは好ましくないと言っていた。スポーツドリンクなどで水分を補給したあとにお酒を飲む方がいいと。わかっちゃいるんだけどね。それと、フットサルが終わった後、みんなは唐揚げなどの脂っこいものをよく頼む。最近は練習後の飲み会は、野菜などを意識して食べるようにしている。そしてビールより焼酎、ハイボールのほうに行く)

③につづく

第23話 決めるという仕事

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.23

階段試作 平面図を立体図で想像してみる。玄関を入った階段の部分です

「このレポート読んでますよ」という声を聞きました。うれしいです。「でも中村さん、家建てるのってタイヘンなんですねw」と言われ、たしかに苦労話ばっか書いていたかも、と反省しました。これから家を建てようかと考えている人たちに役に立ちたいと思い、「あれもタイヘンだった、これもタイヘンだった」ばっかりになっていました。楽しかったこともたくさんあった、それもちゃんと書かないと。いろいろ思い出すとつらかった日々が思い出されるのですが、考えてみれば、家を建てるなんて最高のプラモデルをつくるような楽しみがあるわけです。誤解のないように言っておきますね。家を建てる時間は、しあわせな時間でした。ただ、やらなきゃいけないことが、たくさんありますよ、ということです。でもそれも、自分たちの快適のためなんだから、そんなの苦労のうちに入らないと思います。

外壁の色外壁色のサンプルです

外壁色のサンプルだけではわからないので、候補の色の家を実際何軒も見に行きました。三井ホームの人は「1m四方くらいなら実際の板に吹き付けてみましょうか」と言ってくださったのですが、そう何色も試せないだろうから遠慮しました。大きい面積で太陽光で見ないと雰囲気はわかりませんからね。ボクはビスクオレンジという色がいいかと思ったのですが、いろんな色を見て、けっきょくスノーホワイトにしました。なーんだ、普通じゃんと思われるかもしれませんが、何軒も見て歩いたから「よし、これだ」と決められたことなんです。

壁照明照明のショールームにも何回も通いました

苦労したのは照明です。三井ホームからは「オーデリック」と「コイズミ」というメーカーの分厚いカタログをもらいました。ダウンライトなどの普通の照明はいいんですが、玄関とか、玄関の外の照明とか、ちょっとシャレた照明をつけたいときのセンスが合わなかった。汐留のパナソニックにも行ったし、ヤマギワ電気にもいったし。照明のいいヤツになかなか出会えなかった。後日、インテリア関係の仕事をしている人に「オーデリックやコイズミ以外にも照明のメーカー、たくさんありますよ」と言われた。うーむ、そこまでの調査能力はなかったか・・・。ま、でも、そんなシャンデリアのようなものを探していたわけではないので、まあ、今は特に不満な点はないんですけどね。「照明を決める」というのは結構時間がかかりました。

第24話 地球の一部分

6月の目次

今月も「ぶ厚い手帳」読んでいただいてありがとうございました。
毎月末日は『目次の日』読みたい項目の「日」のカレンダーをクリック。
アーカイブ、カテゴリー、カレンダーのあるページへは、こちらから
http://baccano21.wordpress.com/

6月1日 (土) 1979年のノート■ふと思ったこと

6月2日 (日) 英会話ノート⑧ find  ■外国語のお勉強
6月3日 (月) ローカル線と白ワイン ■どうでもいい話
6月4日 (火) 6月4日 長い一日 ■サッカーな話
6月5日 (水) すりばちの底に落ちこんだアリ ■ふと思ったこと
6月6日 (木) あっ!アレだ ■どうでもいい話
6月7日 (金) ■
6月8日 (土) ■

6月9日 (日) 英会話ノート⑨ use ■外国語のお勉強
6月10日 (月) ビールがあれば晴れた日は… ■こんなコピーを書きました
6月11日 (火) 清武、乾のゴールを ■サッカーな話
6月12日 (水) 夏野剛さんのTweet ■メモした言葉
6月13日 (木) しぼりきらないこと。 ■こんなコピーを書きました
6月14日 (金) 1998年6月14日 トゥールーズ ■サッカーな話
6月15日 (土) 持って帰りたいことば ■ふと思ったこと

6月16日 (日) 英会話ノート⑩ want ■外国語のお勉強
6月17日 (月) まぜご飯のうまさより… ■こんなコピーを書きました
6月18日 (火) 後藤健生氏の予言 ■サッカーな話
6月19日 (水) きれいな血液 ■ どうでもいい話
6月20日 (木) ビールは、何番搾りまであるの? ■こんなコピーを書きました
6月21日 (金) なでしこの夏 ■サッカーな話
6月22日 (土) 熱海三平荘 ■ふと思ったこと

6月23日 (日) 英会話ノート⑪ tell ■外国語のお勉強
6月24日 (月) 二番搾りはどうするの? ■こんなコピーを書きました
6月25日 (火) 空腹について ■メモした言葉
6月26日 (水) 勉強になります ■メモした言葉
6月27日 (木) ビールを飲んだら、本日終了。■こんなコピーを書きました
6月28日 (金) セレソンを見て死ね ■サッカーな話
6月29日 (土) 第22話 情熱とお金 ■なぜ私は三井ホームで家を建てたのか

6月30日 (日) 6月の目次 ■目次

第22話 情熱とお金

図面記号図面記号2

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.22

とにかく図面だらけです。どんな図面があるか、何のための図面か、をまとめておきます。
1■仕様書(仕上表):契約内容を言葉や記号で表した一覧表。素材や色、メーカーも記されています。要するに、これに基づいて「発注」するわけです。だから、間違っていたらタイヘン。要確認の表です。

2■配置図:敷地内のどこに家が建つかを示しています。

3■平面図・設備配置図:各階の間取りを表しています。プランの要といえる大切な図面です。電器配置図は平面図の中に電気の位置(照明、スイッチ、コンセント等)を表します。給排水(水やお湯の仕様箇所)の位置も記されています。

4■立面図:外観を東西南北4方向から表現。外観デザインや窓の配置がわかります。

5■矩計図(かなばかり):建物の断面図です。断面図と言えばいいのに専門用語です。

6■展開図:室内の様子をA、B、C、D、4つの壁面で示しています。これで室内を想像できます。ボクはこれと立面図を貼りあわせて模型を作りました。住宅模型って作ってくれるものだと思っていたら「あれ、結構お金かかるんですよ」と言われちゃいました。じゃあ、いいです、自分で作ります。ハレパネで50分の1のものを自分でつくりました。屋根はないですが。

これらの図面の中でとくに、仕様書、平面図、設備配置図にはいろんな色のペンで修正を入れていきます。もうゴチャゴチャになるくらい修正・変更を繰り返し、最終決定にたどり着くのです。思えば、契約のハンコから仕様書が確定するまでの約2ヶ月半が一番タイヘンだったように思います。ほんと「決めなくちゃいけないこと」が多いのです。ボクたちはただ後悔したくない、後悔は最小限にしておきたい、という思いでがんばりました。当時のノートから単語をひろってみて、当時毎日何をしていたかを書いてみます。

●毎週土日のどちらかで三井ホームで打合せ・・・図面に直しを入れながら最終型に近づけていきます。この場で、次はいつまでに何を決める、などの確認をします。
●平日も休んで、各地のモデルハウスを再訪問・・・同じモデルハウスにも何回も行きました。「階段のここは何センチだったか」「お風呂の素材はどうだったか」「床の質感はどうだったか」最初に訪問した時はたくさん写真を撮ります。それをもう一度見ながら、実物を確かめながら、決定していくためです。
●照明器具のショールーム訪問・・・都内に何カ所かある照明器具のメーカーのショールームで器具を調べたり、照明のシミュレーションを見たりします。照明に関して、三井ホームに提案したことがあります。「夜の住宅展示場で照明のシミュレーションをみせてくれればいいのに」と。住宅展示場は夕方6時、7時で閉まってしまいます。もうすこし遅くまでやって、照明器具の感じとか、実際の夜に見せてくれればいいのに、と。ボクが三井ホームの社長なら、直ちに実行しますけどね。
●キッチンのショールーム訪問・・・妻はタカラのホーローにすると決めていました。妻のお母さんも薦めていました。丈夫で汚れにくく手入れが簡単だからだそうです。これも「たかがキッチン」ではなく、妻の大切な場所なので真剣です。もう何回も何回もいきました。
●三井ホーム主催の見学ツアーに参加・・・これは実際に建築中の家を見せてもらいます。上棟が終わって配線や構造材が見える状態の家を見学させてもらいました。これから自分たちがどう作り上げていくのかが見えて、とても有意義でした。
●外壁、タイルなど現地確認・・・外壁の色、質感はサンプルだけではわかりにくい。だって大きな面積がその色になるわけだし、タイル素材も実際の外の光でどう見えるか、ロケハンです。実際の家を紹介してもらい、外から見学させてもらいました。
●住宅ローンの打合せ・・・避けては通れません。

とまあ、こんなことを休みの日は朝から、平日は夜中まで、夫婦ふたりで四苦八苦していました。つらかったけど、これが家を建てるってことなんです。タイヘンだけどこれは「前向き」な苦労です。他人から見たら、家を建てる人の「贅沢な苦しみ」です。「本当の苦しみ」はこれからでした。そうです、●見積りとの闘いです。あれやこれや希望通りに作るのはカンタンです。しかし現実にはそこに「予算」という壁がある。その「予算」をオーバーした分をどうするか。何かを諦めていくしかないのです。例えば、開閉できる窓より、FIXの窓(開閉できない窓)のほうが安いとか、窓の数自体を減らすとか。床材の質を変えるか、外壁の塗装方法に凝るのをやめるか。何を諦めて、何を貫き通すか。この決断はふたりで相当悩みました。

住宅メーカーの広告が「あなたの夢をカタチに」みたいなことを言ってるのを見るとハラが立ちます。全然共感できません。夢だけで家は建つもんか。大事なのは情熱とお金です。ゼッタイ夢なんかじゃない、とボクは思っています。

第23話 決めるという仕事

空腹について

表紙・南雲先生 南雲先生の話①

体重を減らすことを趣味にしているとき、気になる本を見つけました。「空腹が人を健康にする」という南雲吉則医師の本です。南雲さんはテレビの健康番組で初めて見ましたが、とても57才には見えない肌ツヤで若々しく見える人でした。「サーチュイン遺伝子」という若返り遺伝子というものがある、というその人が実践しているという健康法にはちょっと興味がありました。「一日一食」を推奨している人ですが、ボクは「それはムリだし、いやだなぁ」と思っています。ただ、「断食」には関心があり、そのメカニズムは知りたいと思っていました。そこで、この本を読んでみたのです。そして「これは一理あるな」と思ったので、自分のノートとして記録しておこうと思いました。何回かに分けて記録します。

テーマ① 空腹とサーチュイン遺伝子

■「サーチュイン遺伝子」発見のきっかけは、「私たちの体は、空腹であればあるほど生命力が活性化し、若返るのではないか」という仮説だった。仏教の「断食」やイスラム教の「ラマダン」に見られるように、飽食状態よりも少食であるほうが長生きすることが経験的にわかっていた。

■動物実験でエサの量を40%カットしたときが一番延命効果が高く、寿命が1.4~1.6倍も延びた。(☜20年間だったかの長い年月、エサを普通に与え続けたサルと、30%だか減量してエサを与えたサルの映像はショッキングなものでした。エサをカットしたサルは普通に若く元気なのに、フルでエサを与えていたほうのサルは明らかに老けていたのです)

■サーチュイン遺伝子は空腹状態のとき、人間の体内に存在する50兆の細胞の中にある遺伝子をスキャンして、壊れたり傷ついたりしている遺伝子を修復してくれる、ということが明らかになった。
(☜空腹状態を何時間くらいキープしなきゃいけないんだろう?最低でも何分?それについては書いてなかった)

■ライオンはお腹いっぱいのとき、目の前をウサギが通りかかっても襲わない。(☜人間はお腹がそんなに空いてなくても編集室に置いてある目の前の歌舞伎揚げを食べてしまう

■お腹がすいている時、脳はもっとも活発に働く。
(☜満腹のとき眠くなるのは消化のため全血液が胃の消化活動に集中する。脳に血が行かない。だから眠くなるのか)

■日中はお腹がすかなければ何も食べない。喉が渇かなければ何も飲まない。自分の体の声に耳を傾ければ良い。

■空腹時にお茶やコーヒーを飲んではいけない。人間は満腹のときの眠気覚ましにカフェインを飲んで副交感神経を刺激する。毒を飲んで副交感神経を刺激している。それを空腹の時にやってはいけない。

■「一日一食」の生活は、食事の時間にはもうお腹がぺこぺこ。そこで何を食べるかが問題となる。基本的に食べたいものであれば何をどれだけ食べてもOK。せっかくの一食をインスタントラーメンやコンビニ弁当で終わらせてはもったいないと考える。体の方が、本当に欲するものを求めてくる。それがすなわち、体に必要不可欠な栄養だということ。
(☜たしかに空腹空けに食べるモノは、すべてが体にしみ込む感じがする。五臓六腑に染み渡るというカンジ。だから、栄養のちゃんとしたものを食べたくなる)

(☜朝食のブレックファスト(breakfast)には「断食」を「破る」という語源があると聞いたことがあります)

(☜水をちょっとしかあげない植物ほど必死で根を伸ばして水にたどり着こうとするから、しっかり根が張るという話も聞いたことがあります。あるトマト農家は、ある時期水をちょっとしか与えないことで甘さを増すことができると言っていました。なにか生物の共通点がある気がします)

(②につづく)

5月の目次

今月も「ぶ厚い手帳」読んでいただいてありがとうございました。
今月は毎日書けました。毎月末日は『目次の日』となっとります。

5月1日 (水) 行きつけの寺 ■ ふと思ったこと
5月2日 (木) 環八沿いのバイク屋 ■ ふと思ったこと
5月3日 (金) 63才の歌 ■ メモした言葉
5月4日 (土) 第18話 覚悟の印鑑 ■ なぜ私は三井ホームで

5月5日 (日) 英会話ノート④ will would ■ 外国語のお勉強
5月6日 (月) 人間は弱いね ■ こんなコピーを書きました
5月7日 (火) 腹の中(無意識の言葉) ■ ふと思ったこと
5月8日 (水) うれしいニュース② ■ 中村組OB会
5月9日 (木) 「昔は良かった」なんて… ■ こんなコピーを書きました
5月10日 (金) 向こうとこっち ■ サッカーな話
5月11日 (土) 第19話 深夜残業の日々 ■ なぜ私は三井ホームで

5月12日 (日) 英会話ノート⑤ be ■ 外国語のお勉強
5月13日 (月) 自分のことだけ考えていると… ■ こんなコピーを書きました
5月14日 (火) 林先輩の言葉① ■ メモした言葉
5月15日 (水) フットサル女子日本代表も! ■ サッカーな話
5月16日 (木) 損得だけが人生か。 ■ こんなコピーを書きました
5月17日 (金) たまたまPARISへ   ■ ふと思ったこと
5月18日 (土) 第20話 諦めるところ、譲れないところ ■ なぜ私は三井ホームで

5月19日 (日) 英会話ノート⑥ can could ■ 外国語のお勉強
5月20日 (月) 儲かっている会社が… ■ こんなコピーを書きました
5月21日 (火) 林先輩の言葉② ■ メモした言葉
5月22日 (水) なでしこのネクタイ ■ サッカーな話
5月23日 (木) 遠くを眺めて飲むビールは… ■ こんなコピーを書きました
5月24日 (金) あのダーウィンが言うんだもの ■ メモした言葉
5月25日 (土) 第21話 三級建築士への道 ■ なぜ私は三井ホームで

5月26日 (日) 英会話ノート⑦ give ■ 外国語のお勉強
5月27日 (月) 暑い暑い世の中で… ■ こんなコピーを書きました
5月28日 (火) ピカソはこども ■ メモした言葉
5月29日 (水) せいちゃんの笑顔 ■ ふと思ったこと
5月30日 (木) ビール、ビールと蝉が鳴く。 ■ こんなコピーを書きました
5月31日 (金) 5月の目次 ■ 目次

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第21話 三級建築士への道

家のスケジュール1家のスケジュール2

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.21

記念に今までの書類や図面をいくつか取ってあります。それを見返すと涙が出そうになります。楽しくてつらかった日々が思い出されるのです。夫婦ふたりだけで相談して決めて行く。それは、中村家二人 vs 三井ホーム という闘いの歴史のようでもあります。別に三井ホームとケンカしていたわけではありません。ただ「騙されないぞ」「言いなりにはならないぞ」という気持ちは持っていました。私たちにとって家を建てるということは初めてのことで、暗闇の中を手探りで進むような日々だったのです。落とし穴に落ちないようにすり足で、なのに急かされて進むのです。

ノートのスケジュールを見ると、契約までに図面等を見ながら打合せしたのが4回。契約後、見積りにOKを出すまでの打合せ回数が10回。これは多いほうかもしれません。三井ホームとしては、「時間をかけない」ことがコストを下げることにつながります。こっちとしては「慎重に進めたい」そのせめぎ合いです。3月末に契約して6月中旬に金額確定までの約2ヶ月半。約10回の打合せと書くとカンタンですが、その「打合せと打合せの間」がタイヘンなのです。連日深夜残業で「あれを確認しなきゃ」「これは質問しなきゃ」の洗い出し。クライアント(施主)はただ提案を待っていれば良いのではないのです。こっちから攻めるための「準備」が必要だと思います。その「準備」をしておかないと、向こう(三井ホーム)の言いなりになるしかない。「そこは、こうできるんじゃないですか?」とか「そこはこうできるはずでは?」と言えるようにと勉強しました。その時期同時にやったことは、ローンの相談・照明のショールーム見学・キッチンのショールーム見学・インテリア素材の現物確認・近郊の三井ホームモデルハウス見学・図面を読むための勉強・・・などなど。とても会社の仕事どころではありませんでした。

三井ホームからもらった「設計・インテリア打合せノート」に、契約から引き渡しまでのスケジュールが載っていました。まず最初のヤマ場が、着工までに金額も含めた設計図の承認。ここで基本が決まります。そこを決めるまでにクライアントである私たちは必死で準備しました。(これは広告を制作する作業とホントに似ています。しかし、大きく違う点がふたつあります。1つ目は、家の場合は私個人が一生かけてお金を払うけど、広告のお金はその担当者個人が払うわけではないこと。2つ目は、家は設計図を承認して着工したら大きな変更はできないけど、広告のクライアントは企画にOKをしたくせに、撮影したものでも平気でやり直しをさせたりするケースがある。まったく、ねぇ)

三井ホームからもらった「設計・インテリア打合せノート」は、初めて家を建てる人にはとても助かるノートでした。「いつまでに」「何をすべきか」がすべて書いてありました。

■第1回目の設計打合せの前までにご確認をお願いします
・家具の計測(新居で使う家具やクルマのサイズ)
・建物の配置(室外機をどこに置くかなど)
・主な図面記号の把握(図面記号を勉強しておいて)
・住まいの段差の確認
・高さ、位置関係の確認(さまざまな部資材の取り付け位置)
←コンセントの位置など

■設計打合せの前までにご確認をお願いします
・間取り
・外部仕様(事前に用語等の把握をお願いします)
←屋根材・雨樋など家の外側のあれやこれやです
・内部仕様(事前に用語等の把握をお願いします)
←床材・階段・手摺・ドア・玄関床タイルなどなど。幕板・巾木・ケーシングなど初めての単語ばかり
・電気設備(事前に記号の意味や用語の把握をお願いします)
・給排水設備(事前に図面記号や用語の把握をお願いします)
・その他確認事項(住宅設備機器や器具などの確認)
←キッチン・トイレ・洗面・浴室などのことです

「事前に記号の意味や用語の把握をお願いします」というセリフばっかりでしょ。これがタイヘンだった。とにかく図面を読む「記号」を理解することです。とても一度では憶えられませんが、このノートに書いてある説明を見ながら設計図を「解読」していきます。それができないと、「あれ?ここの窓違いますよ」という指摘ができません。コツがわかればとても合理的な記号だということがわかります。わかるようになりました。わかるまでやりました。三級建築士くらいにはなったんじゃないかと思います。

第22話 情熱とお金