名言クイーン宮間あや

情熱大陸なでしこ

情熱大陸でなでしこ激闘秘話をやっていた。その中で大儀見優希選手がキャプテンの宮間あや選手について話していた。

「いつもあやが試合が始まる前のロッカールームで
円陣組んで、いつも良いことを言う。
そのたびにみんな泣かされて入場する。
準決勝(イングランド戦)の時も・・・」

『この舞台は特別じゃない。

なぜなら今までみんな毎日特別なことをやってきたから

この準決勝っていう舞台も

別に特別じゃなくて当たり前なんだ

だから、勝てる』

そう言って、ピッチへと向かったそうだ。

キャプテンというのは、リーダーというのは、自分の言葉を持った人のことだと思う。仲間を勇気づける言葉、人のこころと身体を動かす言葉。言葉はその人の内側から出てくるんだなぁ。

馬車の効率・・・実践するドラッカー「思考編」④

ドラッカー思考編

実践するドラッカー「思考編」の中で、生産性を高めるための条件のひとつに「イノベーションを継続して行うこと」とドラッカー教授が言っています。その「イノベーション」という言葉の解釈について著者である佐藤等さんが書いた文章です。最後の一行が、魚の小骨のように喉の奥に引っかかっています。

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「イノベーション」という言葉は、日本においては「技術革新」と訳されることも多いのですが、本来の意味はもっと広いものです。この概念は、ドラッカー教授の父アドルフの友人でオーストリアの経済学者ジョゼフ・シュンペーターの著作『経済発展の理論』で示されたものです。「郵便馬車をいくら連続的に加えても、それによって鉄道を得ることはできない」というたとえによって、この考えは一気に広まりました。

ドラッカー教授も『イノベーションと企業家精神』でイノベーションの原理と方法を世に問いましたが、必ずしも技術分野でのみ起こるものではないことを、マクドナルドの例で示しています。

レイ・クロックが創業者マクドナルド兄弟からフランチャイズ権を得て、アメリカはおろか、世界的なハンバーガー・チェーンに飛躍させたのは、いつでもどこでも同じ味とサービスを提供する合理的なシステムを構築し、ビジネスを飛躍的に進化させたからでした。

知識労働者が生産性をあげるための条件にある、「イノベーションを継続して行う」とは、新しい価値を生み出すことで、アウトプットの質を飛躍的に変える、という意味です。

「馬車」の効率を高めることばかりを考えていないか、いまの仕事における「鉄道」は何か、考えてみてください。
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(←「馬車の効率」という言葉がボクには「競合プレゼンの勝率をいかにして上げるか」に見えてしまいました。ボクは「鉄道」をつくる仕事をしたい。禎)

教える・・・実践するドラッカー「思考編」③

ドラッカー教える

『人に教えることほど、勉強になることはない。人の成長の助けになろうとすることほど自らの成長になることはない』ーーー「現代の経営」P262

『本質を理解しなければ教えられない。わかりやすく伝えるスキルを身につけることで学びの質が高まる。大切なのは出し惜しみしないこと。すべてを出し尽くすと、不思議なことに、空になったスペースに最新の知識や情報がするすると入ってくるのです。教えることは、成長するための強力な道具です』

(←たしかに、人に教えるということは自分が十分理解していないと伝わらない。わかりやすく伝えるために例え話をしたり。例え話がうまい人は一番理解している人だと思う。禎)

(←ボクの知っている中で例え話の天才といえば糸井重里さんだ。糸井さんは難しい単語を使わずに、難しい話をカンタンに話してくれる。「コンテンツ」を「出し物」と言ったり、「市場」を「ほしい人たち」と訳したり。禎)

(←コピーライター養成講座をずいぶん長くやらせてもらっている。教えることが自分の成長につながっているのだろうか。専門コース中村組は12代目。ということは12年続いているということ。話す内容はリニューアルしているはずだが、話し方はどうだ? 禎)

(←もっとわかりやすく、もっと膝を叩く例え話はできないか。相手にいかに納得してもらうかを考えることは、プレゼンすることと同じだな。「なるほど!」「腑に落ちた!」「そうだったのか!」が伝わる教え方をもっと追求せねば。それが自分にも跳ね返ってくるんだ。と考えさせられました。禎)

働く動機・・・実践するドラッカー「思考編」②

働く動機

「現代の経営」(ドラッカー著)の中の、中世ヨーロッパの逸話です。

ある人が工事現場の脇を通りがかり、
汗を流して働いている数人の石工に「何をしているのか」と問いかけました。
一人目の人はこう答えました。「これで食べている」と。
二人目は手を休めずに答えました。「国で一番腕のいい石工の仕事をしている」と。
最後の一人は、目を輝かせて答えました。「教会を建てている」と。

「現代の経営」の逸話はここで終わっていますが、
この工事現場の一番奥には、こう答える石工がいました。
「この地域の心の拠り所をつくっている」と。

ドラッカーはこの逸話を通じて次のように書いていました。

『常に自らなすべきことを問い、自ら学ぶべきことを問う。
 働く動機は様々で、同じ人でもキャリアとともに動機が進化していくこともある』

(←働く動機は進化する・・・・か。自分を振り返ってみると・・・たしかに「働く動機」は変化してきていると思う。コピーライターになりたくて広告業界一本に絞って就職活動をしていた頃。宣伝会議コピーライター養成講座で学んでいた頃。JWトンプソンに就職が決まり、営業として働き始めた頃。転局試験を受けるために「作戦A」「作戦B」でアピールしていた頃。結果的にサン・アドにコピーライターとして入社した頃の「働く動機」。TCC(東京コピーライターズクラブ)新人賞を獲った後の「働く動機」。電通に移籍してからの「働く動機」。そしていくつかの大きな賞を獲ってからの「働く動機」。そして、最近。九州パンケーキのオフコマーシャルという仕事をしてからの「働く動機」。自分の中でたしかに変わってきたように感じている。禎)

(←『常に自らなすべきことを問い、自ら学ぶべきことを問う』を実践せねば。禎)

知識は本の中にはない・・・実践するドラッカー「思考編」①

ドラッカー思考編
『知識は本の中にはない。本の中にあるのは情報である。知識とはそれらの情報を仕事や成果に結びつける能力である』ーーー「創造する経営者」P144

(→たしかに。本だけ読んで医者にはなれない。医学部を卒業しても、すぐに医者にはなるわけではない。禎)

『単に「知っている」状態から、「わかった」状態にもっていき、実際の行動を通して仕事につなげていく』

『データは情報。それを元にして行動に結びつくのが知識。真の知識とは、情報の量や質ではなく、価値という成果を意識し、特殊な言語を誰にでもわかる言葉に翻訳できる能力を伴う』

(→そういえば、カタカナ業界用語を小学生にわかるように説明できるひとこそ、ものごとを本当に理解できている人だと池上彰さんは「伝える力」で言っていた。「日本銀行って何?」を小学生に説明できるかどうか。禎)

『知識とは、個人や組織が何らかの成果をもたらすような行動を可能にし、何かあるいは誰かを変えるものである。知識とは何かを変えるものであることを認識するだけでも、何かが変わっていく』ーーー「新訳・新しい現実」P285

『自己啓発書を読んだり、セミナーを聴いて「よし、私も!」と高揚しても、一ヶ月後に何も変化が起こっていないことはないか。情報という素材を仕入れただけで、何も調理していないからだ。「情報(素材)」は、調理して初めて「知識」に変わる。調理の経験を何度も積んで、腕が上がるとそれが成果になる』

(→アイタタタ。ごもっともです。高揚感だけで満足していました。実践・習慣・行動という「調理」をしてませんでした。ドラッカー先生、今日から実践します。今日から習慣にします。今日から行動します。禎)

(→電通の先輩、本田亮さんも著書の中で「持ち運べる財産を持とう」と言っていた。セミナーでご本人からも聴いた。ボクは、立派な本を買っただけでもう、なんか立派になったような気がしていたフシもある。本をたくさん買うだけじゃダメ、読むだけでもダメ、読んでノートをつけるだけでもダメ。それが自分の行動・習慣になって初めて血や肉になる。血や肉になって初めて「持ち運べる財産」になるんだな。禎)

今日は人生最後の日

最後の日(手帳)

常に「死を意識している」人たちが、人生を最高に楽しんでいる9つのワケというTABILABOの記事を友だちがシェアしてくれていた。

「今日が人生最後だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか。『No』という答えが幾日も続いたら、私は何か変える必要があると知るのです」というスティーブ・ジョブズの言葉は知っていた。しかし、ここまでキチンと整理されるとさすがに身にしみる。自分の中に取り込むために手帳に書き写すことにした。

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1.
自分の物語を
俯瞰的に考えることができる

どんな物事にも、必ず終わりがあるものです。その「終わり」を意識することで、「今」を最大限楽しむことができます。私たちを邪魔する些細なことから手を離し、短い人生の中の「終わり」を意識してみましょう。そういう視点を持てると、長い行列や電車の遅れ、悪天候だって楽しむことができます。
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2.
八方美人なんて必要ない
本当に大切な人と付き合える

自分の時間を台無しにするような人とは、付き合わないようにしましょう。常に死を意識している人は、自分の生活に新たな価値観や深みを与えてくれる人とだけ付き合っています。彼らは自分が有害だと判断した人付き合いは早々に打ち切り、良いと思った人とはすぐに仲良くなります。なぜなら彼らは、自分たちの時間が有限であることを知っているからです。
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3.
お金を無駄に溜めないで
自分の投資のために使える

貯金は大切なことかもしれません。でも、「後々の生活に必要だ」と思って貯めているお金は、いったいいつ使うのでしょうか?人生は一度きりだし、同じ日は二度と訪れません。いつかは使ってしまうお金ですから、二度とない一つ一つの経験や瞬間を味わい、楽しみましょう。その時の体験に集中しましょう。常に死を意識している人は、お金の使い時を知っています。
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最後の日(手帳)2
4.
失敗や挑戦に
怖がらなくなる

もし間違えてしまったら・・・。そんなこと、死を前にしたら、ちっぽけなものです。死とは、あなたが知っていて愛している全てのものからの別れです。それと比べたら、あらゆる脅威は大したことではないのです。死を意識することで、生きているときに訪れる恐怖を、和らげることができるのです。
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5.
死ぬ気で常に
ベストを尽くす

いつかは自分も死ぬということを意識する。そのときは明日かもしれませんし、一ヶ月後かもしれません。すると、死ぬ前に自分の足跡を世界に残さなければと思い、常に高いモチベーションをキープすることができます。黒澤明監督の「生きる」という映画では、死を前にした主人公が、死ぬ気で働いて一つのことを成し遂げます。そして彼が死んだ後に、葬式に参加した一人が、死ぬ気でやれば、誰だって、成功できる!といったのに対して、あなただって明日死ぬかもしれないんだぜ?という言葉を投げかけて映画が終わっていきます。死と向き合うと、いつまでも人の記憶に残るような、素晴らしい功績を残そうと思えるのです。
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6.
他人に期待するのではなく
自分をもっと信じるようになる

全ての人やものがいつかは消えてしまうということを理解できれば、それらに過剰な期待をしすぎることはありません。もちろん、人に失望することはあるかもしれないですが、「失望した」と思えること、そういう感情は、自分が生きているからこそ抱くことのできるものです。その重要さを噛みしめれば、冷静に現実的に、物事に接することができます。
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最後の日(手帳)3
7.
小さなことに集中しすぎて
無駄に汗を流さず済む

死を意識することは、物事を正しい方向へ導くことでもあります。だから困難にぶつかったとき、目の前の小さなことに、本当に向き合うべきかどうかを考えてみましょう。あなたはそこから離れることも、他にもっと楽しいことを見つけることもできます。常に死を意識している人は、そのことをわかっています。
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8.
幸せになることに
集中できる

私たちはいつか必ず死んでしまいます。だとしたら、好きなときに好きなことをしましょう。あなたが誰かを愛しているなら、その人と一緒に過ごしましょう。スイーツが好きなら食べて、海が好きなら海の近くに移住したっていいんです。人生は限りある短い時間ですから、あなたが幸せになるために、全ての時間を使うべきです。
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9.
やるべきことでなく
やりたいことに集中できる

常に死を意識している人は、社会規範やルールに縛られません。彼らは望むときに、やりたいことをします。彼らはそれこそが人生の重要なポイントだと信じています。常に直感に従い、自分の心の思うままに動いていきます。
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「一日の計は朝にあり」という言葉がある。「一年の計は元旦にあり」は子どもの頃から親に聞かされていたが、「一日の計は朝にあり」のほうが気に入っている。とくに「一日の計は(晴れた)朝にあり」だと思う。その朝に、これからは「今日が人生最後の日だとしたら・・・・」と考えてみることにする。ベッドから飛び起きる。今日やることを整理する。ボーッとしてられない。無駄なことはしない。キャンディークラッシュをしてる時間はない。お金を自分のためや大事な人のために使う。些細なことで怒らない。笑顔になれる。・・・いいことばかりだ。もし今日が人生最後の日だとしたら・・・と考えるとやることいっぱい。行動的になれる。そうだ、今日は会社を休んで妻と花見に行こう。

プレゼンで使いましょう

2Q==

広告名言BOT @koukoku_bot 立派、先進、カッコいい、美しい、偉い。クライアントのほとんどは、おおむねこのようなイメージを求める。しかし、立派やカッコ良さは大声で言って伝わるものではない。他人が、心で感じて評価した上で、届けてくれるものである。(仲畑貴志)出典:http://bit.ly/agogo1

この言葉をプレゼンの企画書の表紙に。電通が競合プレゼンに勝つためではなく、電通も博報堂もADKもすべての広告屋がクライアントにプレゼンするときの表紙に使いましょう。「こんなこととっくにわかってる」クライアントもあるでしょうが、すべてのクライアントに知っていてほしいことだから。すべてのクライアントがそう思ってくれないと、広告は進歩しませんから。

 

出口治明さんのお話②

「働き方」の教科書

「働き方」の教科書
ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長兼CEO出口治明さんのお話を聞く機会がありました。「働き方」の教科書という著書(新潮社)を読んだばかりなんですが、お会いできて声を聞けて感激です。だって、出口さんの声、話し方、顔を思い出しながらもう一度その本を読めるんですから。メモした言葉を整理します。いい話満載なので2回に分けて。
出口治明さんのお話①
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■ダイバーシティの意味(その1)
たくさん人に会う、たくさん本を読む、いろんな場所に行く。勉強するにはこれしかないと思っています。人と違うことをする、イノベーションを起こすためには勉強しかないと思います。でも人間は怠け者ですから、勉強をサボりたがる。そのとき、どうするか・・・。1人では勉強できないから、多様な人のグループに入る、集合をつくる、勉強会に行く。チカラを借りるわけです。ここにダイバーシティ(多様性)の本当の意味があります。①人と違うことを考える→②勉強しかない→③1人じゃしんどい→④多様な人と会う→⑤アイデアが出やすい。(→はい、そう思います。だからボクは「アイベヤ」や「アイベヤ別館」や「電通途中入社の会」などのグループに参加します。もっともっと活性させたいです。禎)

■ダイバーシティの意味(その2)
大企業のボードメンバーを見るとだいたい50〜60代のオジサンですよね。一人一人は立派な人なんですけど、その企業の生え抜きが多いですよね。昔の課長と係長がそのまま役員になってます。昔の課長と係長は一緒に仕事していましたよね。その人たちはたぶん、会った人も同じ、読んだ本も同じ、行った場所も同じ。ということは、考えることもだいたい同じですよね。グローバル企業は女性の外国人がいたり、出身が違う畑の人がいたりしますよね。会った人も、読んだ本も、行った場所もたぶん様々でしょう。どうでしょう?そのほうが、あの『ベジソバ』が生まれやすいとは思いませんか? ダイバーシティ(多様性)の本当の意味とはこういうことなんです。(←なるほど。まあ、ボクは電通のボードメンバーには入らないし、入れないけど、経営陣の顔ぶれを見ればその企業が成長しそうかどうか、わかるってことだな。禎)

■4+5=9、じゃないという話
夕方の4時に上司から5時間かかる仕事を頼まれたとします。4時から5時間だから9時に終わる。それまで残業すれば褒められる。そう考えてはダメなんです。不真面目な人はサボりたい、ラクしたいと考えます。そういう気持ちがイノベーションの引き金になるのです。4時に5時間かかる仕事を頼まれた。7時から飲み会がある、デートがある、なんとしてでも行きたい。だから、どうにかして3時間で終わるように必死で考える、工夫をする。それがイノベーションを生むのです。(→そう思います。「残業代」というシステムは、仕事が遅い人ほど儲かるシステムです。お金はたくさんもらえますが、効率が悪く、内容も薄まる気がします。早くいい企画ができた人より、なかなかできない人のほうが儲かる、というのはオカシイですもん。禎)

■本から学ぶ
(ここの話をされる時間はなかったのですが、レジュメに気になる言葉が書いてあったので記します)『古典を読んで分からなければ、自分がアホだと思いなさい。新著を読んで分からなければ、著者をアホだと思いなさい』(恩師の言葉) 昔の人の言ったことは正しいんです。正しいから、ずっと残っている。アホなことは残っていませんから。たとえば本屋に行くとたくさん本がありますよね。あれ、「とんでも本(←とんでもない本)」ばかりですよ。だって、「英語がすぐ話せるようになる」なんて書いた本がたくさんあるでしょう。その本が売れても日本人はいまだに英語しゃべれませんよね。そんな簡単なもんじゃないですよね。Googleで調べればわかることですが、10年前20年前のベストセラーだった本は、今はもう売っていない。だけど「とんでも本」は売れるんですよね。(←出口さんは「歴史から学べ」とおっしゃっていた。どんな本を読め、という話はレジュメにはあったけど、深い話にまでいく時間がなかった。ぜひその辺をお聞きしたかった。禎)

■人を使うということ
仕事というのは基本ひとりじゃできませんよね。どんなときに人は喜んで働くのかというと、①その仕事が楽しいとき→つまり、職場を楽しい雰囲気にすること。 ②得意なことをやらせてもらえること→つまり、時間をかけてその人を知り、その人の得意なことを見極めてやること。 ③チャレンジさせてもらえるとき→つまり、部下が「あんなことやってみたい」と言っていたことを憶えていて、それをチャレンジさせてみること。野球のピンチヒッターを送りだす監督のようなものです。「ここはお前しかいない」と送りだす。人を使うということは、そういうことだと思います。(→ついつい自分でやっちゃうんです。人を使う、というの、自分は下手だなぁと思っています。使われる方がラクなんですよね。だけど、人を使ってもっと大きい仕事にしないといけないんだろうな。禎)

■リーダーの条件
リーダーに大事なことは三つあると思います。1:自分にはやりたいことがあるんだ、ということ。『これをやりたい!』『こっちの方向へ行きたい!』という強い意思。(←それがディレクションをするということですね。禎) 2:共感力。その思いを共感させる力。3:コミュニケーション力。統率力と言ってもいい。仕事をしているといい時ばかりではない。雨の日もある。そのとき、落伍者になりそうな部下を救うことが大事です。引っ張る力です。リーダーの心得として、『三つの鏡を持て』という教えがあります。私は手鏡もって歩いていないんですけどね。トイレの鏡なんかで見ればいいんですけど。リーダーはいつも楽しそうにしてなきゃアカン→自分の顔を常に見ることです。リーダーがため息ばかりついていてどーする!って話です。若いヤツがついてくるわけがない。歴史を勉強せよ→今の時代、将来がどうなるか見えにくい。教材は過去にしかないんです。たとえば、リーマンショックがまた来るかもしれない。来ないかもしれない。そのとき、リーマンショックのことを勉強している企業としてない企業、どっちが強いか。どっちが生き残るか。わかりますよね。自分のことをボロクソに言ってくれる人をそばにおく→王様は裸だと言ってくれる人です。(→①は大島征夫さんのことを思い出しました。大島さんが、そうでしたわ。確かに。②はそうですね。ビジネスマンがみんな戦国武将の話を読んでいることには抵抗がありましたが。勉強という意味での歴史、かぁ。③は完全同意。「さすが社長!」という人間ばかりで周りを固めた会社はたぶんダメですもんね。上司に「それは違うと思います」と言って嫌われてもいいと思います。それを嫌うような器の小さい上司からは離れたほうがいいと思うから。禎)

■人を育てる
CITIグループの親分、ジョン・リードさんのお話です。企業のトップと従業員は違う、ということ。名選手が必ずしも名監督ではないのと同じです。ではどうするか。ある幹部候補の社員がいたとします。その社員を幹部にする前に子会社の社長をやらせるというのです。1軍の監督の前に、2軍や3軍の監督からやらせてみる。やらせてみて、本体の幹部に登用する。日本の企業はどうですか。社長争い、出世争いに負けた人を子会社の社長に回していることが多くないですか? やらせてみるしか人は育たないない、ということです。(→たしかに。サッカーチームの監督も下部組織の監督から上がってきた人のほうが経験がぶ厚い。禎)

■ライフワークバランス
1年は8760時間ですね。そのうち働いている時間は残業とかも入れてもせいぜい2000時間です。7:3で働いていない時間のほうが多いわけです。だから私は仕事以外の時間を大事にしたほうがいいと思っているんです。仕事はどーでもいいんです。どーでもいい、くらいに思っているほうが、仕事の時に思い切った決断ができる。「仕事がすべてだ」と考える人は失敗が許されないわけですから、なかなか決断ができない。ライフとワーク、ライフのほうが7:3で多いわけですから、私は「ワークライフバランス」ではなく「ライフワークバランス」と呼ぶんです。このバランスは何対何でもいいんです。自分は何対何かを考えてみることが大事で、意味のあることなんです。(→たしかに「仕事」に人生の重心を置き過ぎていると、決断が慎重になり過ぎて判断が遅くなる。自分の人生の時間配分から優先順位を決めていく。大事なことなんだな。禎)

■50才は折り返し
人生80年といいますよね。じゃあ半分は40才じゃないかとお思いでしょうが、20才までは人間じゃないんですね。親に育ててもらっていたわけですから、働いていない。人間は20才から始まるんです。となると、20才から80才までの60年。半分は30年。つまり50才が折り返し地点なんです。マラソンは半分走れば帰り道はラクですよね。だってもう道を知っているから。50才を過ぎたらリスクはコストになるという話をします。清水(寺)の舞台から飛び降りるのが怖いのは、下が見えないからですよね。でも下まで1mだと分かれば怖くないし、5mだと分かればヒモを使って・・・などと対策が取れますよね。50才になるといろんなことがわかる。いろんな経験をしてわかったことが増える。わかるということは、リスクはコストに変わる、ということです。例:自分のこどもをプロのピアニストにしたいと思う。そのためにはウイーンの学校に留学させなきゃいけない。ニューヨークの学校の方がいいのかもしれない。お金がいくらかかるかわかりませんよね。ピアニストになれるかどうかもわからないんですし。ところが、普通の子を大学に行かせるとします。すると、学費と生活費は計算できる。それがわかると「怖さ」がなくなる。20代、30代で独立・起業するより、50代で独立・起業するほうがずっといいんです。経験もある、人脈もある、お金の借り方も知っている。リスクが計算できればそれはコストにできるんです。(→勇気いただきました。禎)

■置かれた場所で咲く
人生で何が大事かというと、私は死ぬときに後悔したくないんですね。やりたいことは、ちょっとでもやってみたほうがいい。やってみる人生、がいいと思うんです。よく「がんばれば何でもできるんだ!」という人がいますが、あれウソですよね。がんばって何でもできる人生なんてカンタンな人生ですよね。大事なのは、がんばってもできないこともあることを理解することだと思います。その場所で咲けなかったら、咲ける場所を探せばいい。別の場所を探して、そこで咲けばいいと思うんです。(→ちょっとラクになりました。禎)

■すいません、時間配分を間違えてしまいました
緊張してしまって、時間配分を間違えてしまいました。もっと話したいことはいっぱいあったんですけど、ごめんなさい。最後にもう一度言いますけど、「人」「本」「旅」が大事です、と言いました。いつも、YESと言うことです。面白いと思ったら、会ってみる、読んでみる、行ってみる。つまらなければ帰ってくればいい。食わず嫌いほどモッタイナイものはないです。人生、縁があれば「YES」と言う。それが人生を豊かにすると思います。本日はありがとうございました。(←「YES」ですね。ありがとうございました。禎)

出口治明さんのお話①

出口治明さんのお話①

出口さん

「働き方」の教科書
ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長兼CEO出口治明さんのお話を聞く機会がありました。「働き方」の教科書という著書(新潮社)を読んだばかりなんですが、著者の顔と声を聞くことができて感謝です。だって、出口さんの話し方、顔、声を思い出しながらもう一度、その本を読めるんですもんね。メモした言葉を整理してみます。いい話、満載なので2回に分けて記録します。
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■生きること、働くこと
「世界経営計画」というものがあるとすると、そのメインシステムは神さまだけが操作できることです。世界を自分の思う通りに経営できるとして、それができるのは神さまだけですから。じゃあ自分は何をするか。自分はこの世界をどのようなものと理解し、どこを変えたいと思い、自分はその中でどの部分を担うのか。それを一生考えて生きていくのです。自分はこの世界のどこがイヤでどこを変えたいと思っているか。それを考えることが自分のキャリアを考える基本だと思います。だから、自分は「世界経営計画のサブのシステム」なんです。(→世界経営計画という捉え方はデカイな、と思いましたが、そういうことですね。自分はどこがイヤでどこを変えたいと思っているか、を考え続けることは大事だと思いました。禎)

■森の姿を素直に見る
森の姿を素直に見なければ、一本の木ですら植えられない。人間は自分の見たいものしか見ない。都合のいいようにしか見ない。だから、ちゃんと見るためには「方法論」(次の二つ)が必要になるのです。

■タテ・ヨコ思考の重要性
すべての問題を時間軸と空間軸で考えてみることです。例1:自分の会社を考えるとき、タテ軸は時間軸。今いる自分の会社はどうやってできたか。何を考えて今の会社をつくったのか、を考える時間軸。ヨコ軸は空間軸。ライバルの会社はどうか。他の会社の様子を知る。そうやってタテ・ヨコで考えて、自分たちのポジションがわかります。例2:夫婦別姓の問題が取り上げられていますよね。タテ軸(時間軸)は日本の歴史はどうだったかを考える。すると、平安時代は別姓だった。同姓になったのは明治以降だとわかる。ヨコ軸(空間軸)じゃあ、世界はどうか、と考える。200カ国を調べるのはメンドクサイので OECDの34カ国の先進国を調べる。すると33カ国の法律婚は同じ。同姓を強制しているのは日本だけだということがわかる。海外を真似することはないのですが、結局イデオロギーだけで反対している、ということがわかる。こんな感じで、タテ・ヨコ軸で考えるとわかりやすいんです。(←すごい!わかりやすい。もっといろんな例題はないか。ちょっといろんなことをタテ・ヨコで考えてみよう。禎)

■数字・ファクト・ロジックのみで考える
たとえば、『人間にとって一番怖い動物は何か?』を考えてみましょう。オーストラリアに横綱白鵬をも飲み込む人食いザメがいるらしい。いや、アマゾンにはもっとデカイ大蛇がいる。ちょっと待って。一年間で何人殺しているか「数字で」考えてみると、ぶっちぎりは「蚊」なんですよね。病原菌を運んで1年に70万人が死んでいる。次は40万人が殺人です。人間は人間に殺されているんです。で、人食いザメはどうか。1年に10人くらいだという。人間にとって一番怖い動物は何か。1位「蚊」2位「人間」となりますよね。国語ではなく算数で考える。数字で考えてみることが大事なんです。(←先入観とか常識というシャワーを浴びているから人間は騙されている。本質を見つめるために「算数」で考えてみることの大事さを知った。禎)

■【マクロで考えると】労働力の流動化が大事
日本の大学生に「アメリカの企業ならどこに就職したいですか?」と聞く。ゴールドマン・サックス、マッキンゼー、ボストン・コンサルティング、などと言う。なんで?と聞くと、キャリアアップに役立ちそうだから、と答える。じゃあ、同じ質問をアメリカの大学生に聞くとどうか。アメリカではその3社は40位〜50位くらいです。なんで?と聞くと「その3社は今がピークでしょ。若いボクらがこれから勤めてもダメでしょ。ボクらは将来のソニーやホンダに行きたいのです」と答えるそうです。アメリカの大学生の希望トップ10は1/3がベンチャー、1/3が公務員、1/3がNGO・NPOだそうです。これを見てアメリカの底力はスゴイと思いました。優秀な才能がどの企業に行くかでその国の将来が決まりますから。マクロで考えると、これからは労働力の流動化が必要になります。日本は労働力の分配が歪んでいる。大銀行、大商社、大保険会社に行きたがる。それはオカシイ。もっと成長産業に優秀な人は行くべきなのに。昔の日本が成長したのは、みんな農民だった労働力が松下やトヨタという成長産業に人が流れたから日本が成長したんですから。(←ごもっとも。就職前のコピーライター養成講座の大学生に聞いたら、みんな電通に入りたい、どうすればいいですか?と聞いてくる。そういうヤツはたぶんダメでしょう。自分らで新しい広告会社をつくるんだ、とみんなが思っているのかと思ってた。ああ、今、この経験を持ったまま、大学生に戻りたい!禎)
http://diamond.jp/articles/-/32816

■【ミクロで考えると】どうしたら生産性を上げれるか
人と同じことをやっていてはダメです。今月の仕事と同じことを来月もやっていてはダメなんです。人と違うことを考えること。これまでの自分とは違うことを考えること。じゃあ、どうすれば人と違うことを考えられるか。例:ミシュランに載るラーメン屋の話。開店2年で3店鋪。その主人は30才で独立しようと準備してきた。最初にやったことは東京のうまいラーメン屋の食べ歩き。どこもうまい。そこで気づいたこと。どこもお客さんがおじさんとお兄さんばかり。「こんな店をつくっても最初から売上げは半分しか望めない。だって人間の半分は女性なんだから」で、彼女に相談しながらアイデアを考えた。「ベジソバ」というのを開発。女性はラーメンが嫌いなのではなく、タバコ臭さが嫌いで、スープが服に跳ねるのが嫌いだ、と彼女が言った。店を禁煙にして、紙エプロンを配った。ニンジンのピューレを練り込んだ赤い麺とムール貝でとった出汁でスープをつくった。ヒットした。ミシュランにも載った。

この主人は「死ぬまでに世界中のおいしいものを食べ尽くすのが趣味」だと言っていました。つまり、ムール貝を食べたことがあるから、このスープが合うんじゃないかと気づく。ムール貝を食べたことのない人には思いつくはずがないですよね。つまり、勉強して知っていないと思いつくはずがないんです。いい仕事をする元は、すべて脳ミソの中にある。それともうひとつ。イノベーションって何や?という話です。イノベーションとは、当たり前のことを組み合わせることで生まれています。いろんなことを勉強して知っているから、組み合わせの確率も上がるのです。(←出来上がったメニューを聞くと、なんだそんなもんか、というが、誰も気づいていないことに最初に気づくことが大事なんだろう。阿久悠さんの「時代の中の隠れた飢餓に命中することがヒット曲だ」というのにも通ずると思った。禎)

■やっぱり勉強が大事
「人・本・旅」です。たくさん人に会う、たくさん本を読む、いろんな場所に行く。これしかないと思っています。人と違うことをする、イノベーションを起こすためには「勉強」しかないと思います。でも人間は怠け者ですから、「勉強」をサボりたがる。そのとき、どうするか・・・。(つづく)(←ですね。勉強しかないですね。だから、あの人に会いたい、あの本を読みたい、あの場所に行きたい、と強く思うことが大事なんだと思います。要するに、行動せよ、ですね。禎)

(今日はこの辺で つづく)

出口治明さんのお話②