勉強になります

JAAA会場が暗かったので走り書きのメモしか書けませんでしたが、印象に残った話はメモの必要もありませんでした。

JAAAクリエーティブ研究会のセミナーに行ってきました。2012年のクリエーティブ・オブ・ザ・イヤー賞の「受賞者に聞く、新しいコミュニケーション課題への答え方」というセミナー。その中で、とてもいい話が聞けました。博報堂の福部明浩さんの話。

コピーを書く時「WHAT TO SAY」と「HOW TO SAY」が大事だと教わりますが、福部さんは「WHERE?」も考えるというのです。そのコピーが「どこで」活躍するのか。「どこで」機能するべきか。「どこで」一番働くか、と考える。

例えば、JRAのキャンペーン。AKB48に実際に馬券を買わせて誰が一番勝つかという企画。まず「スマートJRA」というコピーを「プレゼンのために」考えて、実際世の中に出るコピーは「ガチ馬」にした。福部さんは、このコピー(ネーミングと言うかキャンペーンの取っ手ですね)はどこで働くのか?を考えたそうです。これは「スポーツ新聞」や「ワイドショー」で取り上げてほしいコピーだと考えた。そのとき、「スマートJRA」では取り上げてくれないだろう。「スマートJRA」はクライアントと方向性を握るための言葉として、世に出るコピーを「ガチ馬」にしたんです、と話してくれました。

クノールスープの仕事では「ひたパン」「つけパン」というコピーを書いて、これも「どこで働くコピーなのか」と考えたそうです。そのコピーがどこで呼ばれるか、どこで人の口にのぼるかを考えるということですね。

今までボクもそうやって仕事をしてきたつもりですが、「WHERE?」という具体的な言葉を置いて考えてはいませんでした。勉強になります。

話は飛びますが、同じことを言っていた人のことを思い出しました。TCC(東京コピーライターズクラブ)の総会パーティで今年の新人賞の人たちが紹介され、そのとき、6代目中村組OBでもある最高新人賞の博報堂コピーライター吉岡丈晴くんも同じようなことを言っていました。「その広告がどのように世の中に広がっていくかを考えることが大事だ」と。これはケトルの嶋さんから教わりましたと彼は言っていました(確かそうだったと思います)

広告をつくる時、ただその媒体に掲載される、オンエアされる、それで仕事が終わりじゃなくて、「それがどう広がっていくのか」「どう騒がすことができるのか」を考えることが大事になってきていると思います。

コピーライター養成講座の講師なんかやっていますが、これからも貪欲に、いろんな人から、いろんなことから学んでいこうと思います。吸収しようと思います。3代目市川猿之助さんの言葉にあった「学ぶということは、自分が感動すること」ですからね。

http://baccano21.wordpress.com/2012/12/07/

空腹について

表紙・南雲先生 南雲先生の話①

体重を減らすことを趣味にしているとき、気になる本を見つけました。「空腹が人を健康にする」という南雲吉則医師の本です。南雲さんはテレビの健康番組で初めて見ましたが、とても57才には見えない肌ツヤで若々しく見える人でした。「サーチュイン遺伝子」という若返り遺伝子というものがある、というその人が実践しているという健康法にはちょっと興味がありました。「一日一食」を推奨している人ですが、ボクは「それはムリだし、いやだなぁ」と思っています。ただ、「断食」には関心があり、そのメカニズムは知りたいと思っていました。そこで、この本を読んでみたのです。そして「これは一理あるな」と思ったので、自分のノートとして記録しておこうと思いました。何回かに分けて記録します。

テーマ① 空腹とサーチュイン遺伝子

■「サーチュイン遺伝子」発見のきっかけは、「私たちの体は、空腹であればあるほど生命力が活性化し、若返るのではないか」という仮説だった。仏教の「断食」やイスラム教の「ラマダン」に見られるように、飽食状態よりも少食であるほうが長生きすることが経験的にわかっていた。

■動物実験でエサの量を40%カットしたときが一番延命効果が高く、寿命が1.4~1.6倍も延びた。(☜20年間だったかの長い年月、エサを普通に与え続けたサルと、30%だか減量してエサを与えたサルの映像はショッキングなものでした。エサをカットしたサルは普通に若く元気なのに、フルでエサを与えていたほうのサルは明らかに老けていたのです)

■サーチュイン遺伝子は空腹状態のとき、人間の体内に存在する50兆の細胞の中にある遺伝子をスキャンして、壊れたり傷ついたりしている遺伝子を修復してくれる、ということが明らかになった。
(☜空腹状態を何時間くらいキープしなきゃいけないんだろう?最低でも何分?それについては書いてなかった)

■ライオンはお腹いっぱいのとき、目の前をウサギが通りかかっても襲わない。(☜人間はお腹がそんなに空いてなくても編集室に置いてある目の前の歌舞伎揚げを食べてしまう

■お腹がすいている時、脳はもっとも活発に働く。
(☜満腹のとき眠くなるのは消化のため全血液が胃の消化活動に集中する。脳に血が行かない。だから眠くなるのか)

■日中はお腹がすかなければ何も食べない。喉が渇かなければ何も飲まない。自分の体の声に耳を傾ければ良い。

■空腹時にお茶やコーヒーを飲んではいけない。人間は満腹のときの眠気覚ましにカフェインを飲んで副交感神経を刺激する。毒を飲んで副交感神経を刺激している。それを空腹の時にやってはいけない。

■「一日一食」の生活は、食事の時間にはもうお腹がぺこぺこ。そこで何を食べるかが問題となる。基本的に食べたいものであれば何をどれだけ食べてもOK。せっかくの一食をインスタントラーメンやコンビニ弁当で終わらせてはもったいないと考える。体の方が、本当に欲するものを求めてくる。それがすなわち、体に必要不可欠な栄養だということ。
(☜たしかに空腹空けに食べるモノは、すべてが体にしみ込む感じがする。五臓六腑に染み渡るというカンジ。だから、栄養のちゃんとしたものを食べたくなる)

(☜朝食のブレックファスト(breakfast)には「断食」を「破る」という語源があると聞いたことがあります)

(☜水をちょっとしかあげない植物ほど必死で根を伸ばして水にたどり着こうとするから、しっかり根が張るという話も聞いたことがあります。あるトマト農家は、ある時期水をちょっとしか与えないことで甘さを増すことができると言っていました。なにか生物の共通点がある気がします)

(②につづく)

夏野剛さんのTweet

@natsu

夏野 剛 Takeshi Natsuno@tnatsu 6月10日

甘えはないか。人のせいにしてはいないか。もっとできることはないか。 嫉妬心はないか。欺瞞の誘惑に駆られてないか。人を貶めることで逃げてはいないか。 前向きか。希望を忘れてないか。楽しかったことを思い起こせるか。 6月。年の半ばに、自分をしっかり見つめ直そう。

何度かセミナーでお話を伺ったことのある夏野剛さん。歯に衣着せぬ豪快な話のファンです。梅雨空の6月、手帳のカレンダーを見て「ああ、もう今年も半分なんだなぁ」と思っていた矢先、夏野さんのツイートに背筋が伸びました。

ピカソはこども

ピカソ

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こどもは皆、芸術家だ。
そのままでいることが、難しいのだ。
ピカソ
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という言葉があった。

と同時に、同じようなことをTEDカンファレンスで言ってる人がいた。

ケン・ロビンソン

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大人は失敗を許されない。
こどもは失敗を怖れない。
学校教育がクリエーティビティを失わせている。

Ken Robinson (TEDカンファレンスより)
http://www.youtube.com/watch?v=Tm90Ktww7g4
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学校の授業で点数をつけられる。数学とかならまだしも、音楽や美術の成績にも「点数」をつけられる。いつの頃からか、人に褒められたいと思い始める。それがもう、アカンのではないだろうか。先生に褒められよう、親に褒められようとする意識が出てくると、とたんに描く絵にも書く文字にも書く言葉にも、なにか見えないチカラが作用しだす。

かつて年賀状に毎年、毛筆で書き初めをした文字を使って作っていた。「よっしゃー」とか「愛と仕事」とか「会う」とか「世界一ニッコリ」とか。その文字を毛筆で半紙に何枚も書く。それを床に並べて選ぶ。そのとき、気付いた。「うまいね」とか、「いい字書くね」とか言われたい、と一瞬でも頭をよぎって書かれた文字はどこかに「いやらしさ」が見えた。何枚もを連続して、ただただその言葉を思いながら書いた文字の方が勢いがあった。気のせいかもしれないけど、そのときはハッキリそう見えた。やっぱり、褒められようとか思ってつくったものはダメだなと思う。こどものままいることはできないかもしれないけど、褒められようとかを思うのではなく、ただただ無心にこさえること。

「鶯は 誰にも媚びず ホーホケキョ」というコピーライター長沢岳夫さんのパルコのコピーを思い出した。(あ、しかし、メスにアピールするために良い声でさえずろうとしているのかもしれないか・・・)

あのダーウィンが言うんだもの

ダーウィン

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最も強い者が生き残るのではなく
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることができるのは、
変化できる者である。

ダーウィン
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確かに・・・・。今の時代だからこそ、強くそう感じます。
1882年に没した、進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの言葉。
この言葉をメモしようと思ったという時点で、
この言葉が今の自分に必要だという証なのでしょう。
「変化できること」が必要なんだと。
進化論の、あのダーウィンが言うんだから間違いない。
生き残るためというより、生きて行くにも必要なことだと思います。

 

林先輩の言葉②

1982顔その頃のワカゾーです

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一流の上には、超一流ってのがあるんだよ。

大学のテニス同好会 林先輩の言葉
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林先輩の言葉①を書いていて、

林先輩の言葉①


林先輩の言葉をもうひとつ思い出しました。

ボクがTCCの最高新人賞を獲ったとき。
そのテニス同好会のOB会で再会した林さんは
ボクにこう言いました。

「新人賞だって? すごい賞なんだろ?
 タラシはそういう仕事に向いていると思ったよ。
 これでタラシも一流の仲間入りってことだな。
 でもな、タラシ。
 一流の上には『超一流』ってのがあるから、
 そこを目指さなきゃダメだぞ」

これが26才くらいの若者が24才の若造に言う言葉でしょうか。
いまでもリスペクトしている恐ろしい先輩のひとりです。
要所要所でいい言葉を言うのですが、
それ以外はただの気のいい兄ちゃんなんですけどね、ハヤッサンは。

 

林先輩の言葉①

いい気になるな

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いい気になるな

調子にのるな

大学時代のテニス同好会 林先輩の言葉
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大学のとき、テニスの同好会に所属していました。「テニス同好会」と聞くと軟弱なイメージをお持ちかも知れませんが、ウチのチームは違いました。成蹊アクティブローンテニスチームといいます。当時、大学2年生だった初代の先輩たちが、とある名門のテニス同好会から独立して新しくつくった同好会でした。『練習は体育会のように厳しく、練習後は同好会のように楽しく』がモットーでした。そのキャプテンが林桂二さんという人物でした。

1年先輩の林さん。海外留学とかをしていたから、ボクよりふたつ年上だったかと思います。ふだんはヘラヘラしてるのですが、ときどきビシッとした言葉をくれる人でした。『いい気になるな。調子にのるな』OB会で久しぶりにその林先輩とお会いした時に教えてもらった言葉です。お互い50代になって、社会人としてもベテランと言われる年齢になり、それなりのポジションにもなるだろう、と。そういう年齢のとき、人間はつい横柄になりがちだと林先輩は言うのです。そういう時は、この言葉を思い出すといいよ、と教えてくれました。その場でメモした言葉を、会社のデスクに飾っています。

思えば、若い頃。新人賞なんか獲って、さぁこれからだ、という頃。広告関係の雑誌社から原稿を依頼されることがありました。うれしいやら恥ずかしいやら、自分が書いたコメントが載るだけで、ありがたいことでした。それがどうでしょう。年を重ねるにつれ、コピーの審査員なんかやるようになり、原稿の依頼が来ても、その締切にルーズになっている自分がいる・・・。そこに「謙虚さ」がなくなっているではないか。まさに『いい気になるな。調子にのるな』 という言葉が必要です。この、林先輩からいただいた言葉は、今後一生お世話になりそうです。

63才の歌


63才の矢沢永吉さんにこれを歌われたら、
55才のボクはただ「すいませんでした」というしかない。
IT’S UP TO YOU! おまえ次第だぜ、か。
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IT’S UP TO YOU!

作詞:馬淵太成
作曲:矢沢永吉

ホントはもう  気付いているんだろう
時代のせいばかりじゃ  無いことを
オマエはどうなんだい  Look At You

ホントはもう  分かっているんだろう
案外限界が  高いことを
オマエならどうする?  Please Tell Me Now

IT’S UP TO YOU! 枯れない欲望
IT’S UP TO YOU! 冷めない夢を
IT’S UP TO YOU! 見せろよ!

もっともな常識の  カゴの中
こじんまり生きてちゃ  ショボいだろ
オマエの生き様さ  そうだろう….

IT’S UP TO YOU!  シラケたヤツらに
IT’S UP TO YOU! ぶっ飛ばせ!

IT’S UP TO YOU! 枯れない欲望
IT’S UP TO YOU! 冷めない夢を
IT’S UP TO YOU! 見せろよ!

ホントはまだ  憶えているはず
ギラギラ燃えてた あの日を
決着つけなよ IT’S UP TO YOU!

IT’S UP TO YOU! おまえに!
IT’S UP TO YOU! おまえに!

http://www.uta-net.com/movie/133376/
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矢沢永吉、昭和24年生まれ。ウチの兄貴と同い年だ。

空想会議室

空想ディスカッション

いろんな人の「言葉」をメモしていると、共通点やある方向性が見えてくることがあります。facebookのシェアで知ったある人(の言葉)、D.カーネギー(の言葉)、ヤマト運輸瀬戸薫さん(の言葉)、と中村禎(の言葉)の4人が空想上の会議室で話し合ったらどうなるか、やってみます。
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■ D.カーネギーの言葉
ビジネスで成功する一番の方法は、
人からいくら取れるかをいつも考えるのではなく、
人にどれだけのことをしてあげられるかを
考えることである。
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■ 中村禎の反応
あの人(顧客)のために自分に何ができるかを考えることですかね。
あの人(顧客)が何を欲しがっているかを考えることですかね。
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■ facebookでシェアした人の言葉
すぐれた「営業」とは何か。

お客様はこちらが売りたいモノを買うのではなく、
お客様自身が必要なモノ、欲しいものを買うのだ。
そもそも「こちらから何か売られること」は望んでいない。
『必要性』と『所有欲』が購入欲求の正体だ。

何の悩みもなく、何も欲しがっていなければ
その人は何も購入しない。

相手の『不満』や『悩み』を徹底的に聞く。
この『徹底的に』が重要。
その『不満』や『悩み』を解決できる方法なら、聞きたいはず。
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■ 中村禎の反応
以前ヤマト運輸の瀬戸さんと同じことを言っていましたよね。
「クレームはニーズの裏返し」

クロネコさんの言葉①


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■ ヤマト運輸ホールディングス会長 瀬戸薫の言葉
クレームはニーズの裏返し。
クレームを治せば満足になる。
顧客ニーズはクレームの中にある。
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■ 中村禎の結論
いいことを思いついたからと自主プレゼンする前に、
相手の困っていることは何か、丁寧に取材、質問することが大事なんだ。
やっぱり質問力が大事だ。相手の立場に立たなければ質問もできない。
相手の中の「隠れた飢餓」に命中させること。
「隠れた飢餓」を浮き彫りにすること。
(「隠れた飢餓」という言葉は阿久悠さんの言葉です)
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クロネコさんの言葉②

yamato1

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「戦わずして勝つ」

「パイを奪い合うのではなく、新しい市場をつくる」

ヤマト運輸ホールディングス会長   瀬戸薫
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広告の競合プレゼンには空しいものを感じていました。負け惜しみかもしれませんが、競合プレゼンに負けたとき、勝った他社制作の広告に嫉妬した経験はほとんどない。で、競合プレゼンが何勝何敗だとか、その競合プレゼンに勝つにはどうすればいいか、ということを話し合ってもそれほど有益だとは思えませんでした。競合プレゼンにいかにして勝つか、ではなく、競合プレゼンにさせないロングレンジの広告を提案するとか、「また同じチームでやってください」と言われるような成果を出し続けることに労力を使いたい。「パイを奪い合うのではなく、新しい市場をつくる」という瀬戸さんの言葉には、企業家としての視点があると思います。ただ目先の成果ではなく、「経営」という視点があれば、こういう「木」より「森」を見た言葉がでるのだと思います。